岩崎宏美『思秋期』――深川の歌姫による物憂げかつ朗々とした歌声 江東区【連載】ベストヒット23区(13)

人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。


R.E.M.のライブを見たものの……

 MZA有明に、私は一度だけ足を運んでいます。見たのは、アメリカのロックバンド「R.E.M.(アール・イー・エム)」。当時「カレッジチャートの雄」と言われたバンド。

「カレッジチャート」とは、当時全米に広がっていた「カレッジラジオ」のオンエアを集計したヒットチャートのことで、そのチャートで支持されたのがR.E.M.だったのです。

R.E.M.が1983年に発表したデビューフルアルバム「マーマー」のジャケット(画像:ユニバーサル ミュージック)

 こちらも検索してみると、1989(平成元)年の1月28日と29日にMZA有明でライブを開催していました。いずれかの日に行ったということでしょう。

 何となく記憶が曖昧なのは、チケットを自腹で買ったわけではなく、私が当時アルバイトしていたラジオ局の人からタダでもらったという、意識の低い状態で見に行ったから。

 確か、ゆったりとした2階席から見た記憶があります。つまらなそうな表情の「ギョーカイ人」に囲まれて、上から眺めるよく知らないR.E.M.の演奏。ファンの人には怒られそうですね。時効ですので許してください。

東京ベイNKホールの「NK」とは何か

 次に「東京ベイNKホール」。名前に反して千葉県浦安市に立地し、1988年開館・2005(平成17)年閉館と、こちらは案外息が長い。「NK」とは、開館時にこの施設を所有していた日本火災海上保険の「日本(N)火災(K)」より。

 東京ベイNKホールといえば、個人的には何といっても1989年4月9日のサディスティック・ミカ・バンドの再結成コンサート。こちらもラジオ局経由のいい席で、かなり前の席から、高橋幸宏、高中正義、小原礼、そして加藤和彦というレジェンドたちの姿を見たことが忘れられません。

江東区と言えば深川。「深川の歌姫」といえば……


【画像】デビュー45周年 今も変わらぬ「岩崎宏美」の姿を確認する

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