伝説の野球漫画『キャプテン』と江東区にあった「幻の球場」から見る青春群像

コージィ城倉氏の作画で2019年から連載開始されている漫画『キャプテン2』。そのオリジナルとなるのが、ちばあきお氏の『キャプテン』です。同作品の背景について、法政大学大学院教授の増淵敏之さんが解説します。


『キャプテン』の墨谷二中のモデルは?

 さて隅田川の左岸には、江東区のほか墨田区もあります。

 現在、福岡ソフトバンクホークスで会長および終身GMを務める王貞治は、墨田区の本所中学校(墨田区東駒形)出身です。隅田川や荒川など、河川敷に野球のできるグラウンドが多いことも、このエリアの野球熱のバックボーンとなっているのでしょうか。

 彼が受験した墨田川高校(墨田区東向島)は、ちばあきおの野球漫画『プレイボール』(1973~1978年発表)の墨田高校のモデルといわれており、前作の『キャプテン』(1972~1979年発表)の墨谷二中のモデル探しはインターネット上で現在でも活発に行われています。いずれの作品も、日本の野球漫画の代表的な作品です。

王貞治が受験した墨田川高校の外観(画像:(C)Google)

『キャプテン』は野球の名門・青葉学院で2軍の補欠だった主人公・谷口タカオが、転校した墨谷二中の野球部に入部するところから物語は始まります。

 そして彼の努力に引っ張られ、弱小チームだった墨谷二中は次第に力をつけ、次のキャプテン、丸山、イガラシにその指導力が継承されていきます。

『キャプテン2』の墨谷二中のモデルは?

『キャプテン』は、イチローや新庄剛志を始めとするプロ野球選手の中にもファンが多いことでも知られています。

 またアニメ化、実写映画化、ノベライズとクロスメディア展開も行われ、ちばあきお亡き現在、コージィ城倉の作画で2019年から『キャプテン2』が連載開始しています。

ちばあきお氏のウェブサイト(画像:(C)ちばあきお)

『キャプテン2』の墨谷二中のモデルは、吾嬬(あずま)第二中学校(墨田区八広)とするのが一般的な見解のようです。

 校舎やグラウンドに差異はありますが、墨谷二中の校歌にある「荒川を東に臨み」「春の墨東明け染めて」の地理的位置と、同中学がもうひとつクラブチームを持っていて、いずれも荒川の河川敷のグラウンドを使用していること、というのがその理由と言われています。

懐かしい「下町」と野球の相関性


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