東京の北区・中央区が大阪都構想に「待った」をかけた本当の意味

大阪都構想で大阪市を四つの特別区にする府・市の方針に対して、東京の中央区と北区が異例の要請です。問題は、重複することになる「区の名称」。東京の2区がそこまで区名にこだわる理由は何なのでしょうか?


産業や観光に影響を及ぼすことも

 今回、新たに持ち上がった東京都の北区・中央区と大阪の北区・中央区の同名問題は、市ではなく特別区の名称です。そのため、市とは異なる問題であり、市と同様に論じることはできないという見方もあります。

 単なる区名なのだから、そんなにもめなくてもいいのでは? と思われる人もいるでしょう。しかし、自治体の名称は愛郷心といった個人のアイデンティティーの問題だけにとどまりません。産業・観光といった経済にも大きな影響を及ぼします。

 平成の市町村合併では、合併後の新市名をどういった名前にするかで議論が紛糾し、納得できない自治体が合併を破談にするケースが相次ぎました。

紆余(うよ)曲折を経て市の名称を変更することになった経緯を伝える丹波篠山市のホームページ(画像:丹波篠山市のホームページ)

 また、合併後の新市名を再考して、再改称した兵庫県篠山市のようなケースもあります。

 丹波の黒豆などで有名な兵庫県丹波篠山市は、合併協議で新しい市名に「篠山市」を選びました。しかし、その後に隣接する氷上郡6町が合併して新たに丹波市が誕生。これにより、篠山市の特産品だった丹波の黒豆などが丹波市産と誤認される事態が発生。産業のみならず観光にも影響が出かねないとして、篠山市はブランドイメージを守る目的から2019年に丹波篠山市へと再改称したのです。

 こうしたケースからも、自治体名は決しておろそかにはできません。まだ大阪が四つの特別区になるかどうかも決まっていないため、当面は東京側・大阪側ともにアクションはないと思われます。果たして、大阪の北区・中央区問題はどのような決着を見るのでしょうか?


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