駅のホームから千葉県が丸見え 東京の東の端っこ「江戸川駅」周辺を歩く

1986年に篠崎駅(江戸川区)が開業するまで、都内最東端の駅だった江戸川駅を、紀行ライターのカベルナリア吉田さんが歩きます。


対岸の千葉県のほうが都会に見える不思議

 小さな改札口を抜け、外に出ます。駅前にロータリーなどはなく、狭い道が横切り、街灯に「京成江戸川商栄会」の看板が掛かっています。

「←小岩菖蒲(しょうぶ)園」の案内看板に従い路地を進むと、土手に突き当たります。土手の斜面に延びる階段を上ると、そこはホームからも見えた江戸川の河川敷。川向こうの千葉県に建つビルは、和洋女子大ほか学校です。一方で川の手前の東京側はマンションなども特になく、対岸の千葉県のほうが都会に見えます。

江戸川河川敷。ビルが建つ場所は千葉県(画像:カベルナリア吉田)

 ちなみに小岩菖蒲園は2019年の台風19号で氾濫被害に遭い、復興工事中。通常は5~6月に、5万本のハナショウブが咲き乱れるそうです。1日も早い復興を願いたいですね。

 河川敷に「小岩市川関所跡、渡し跡」の看板が。江戸時代は江戸に不審者が侵入しないよう、あえて江戸川に橋は架かっていませんでした。代わりに関所を置いて人の出入りを監視し、行き来する人は渡し船に乗ったそうです。

昔は関所と旅館があった

 江戸川の風景をしばし眺め、駅前の商栄会の道に戻ります。少し進むと旧伊予田村の鎮守だった北野神社があり、そして御番所町跡の案内板も。

小さいけど風格漂う北野神社(画像:カベルナリア吉田)

 いま歩いてきた商栄会の道は、江戸時代は佐倉道という街道でした。江戸川を超えて下総に至る道で、歩道もなく狭いのですが、昔からある由緒正しい道なんですね。

 関所のことを「御番所」とも言ったため、付近は御番所町と呼ばれたそうです。そして関所通過を待つ人のために旅館もあり、つい数年前まで営業していたとか。この簡素な駅前に旅館が? 今もあったら、泊まってみたかったですね。

 ほかにも街道沿いには旅籠(はたご)にすし屋、豆腐屋に掛け茶屋が並び、にぎわったようです。ただし今は、商栄会といっても店はまばら――。小さな居酒屋と中華料理屋などが、ポツポツとある程度です。それでも「夜に1杯飲む店」を物色しつつ、商栄会を北に進んでみます。

まさかの古代遺跡発掘?


【地図】都民も知らない? 東の端っこ「江戸川駅」の場所をチェックする

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_11-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_12-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_13-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_14-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_15-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200218_edogawa_08-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画