1980年代の女性たちはなぜ強く、たくましかったのか?

ルポライターの昼間たかしさんが、1986年の男女雇用機会均等法施行前後の女性の置かれた環境ついて解説します。いったいどのように変わったのでしょうか。


好景気が後押した女性の社会進出

 そのような時代に終止符を打ったのが、1986年の男女雇用機会均等法でした。

 6年前の1980年に女性向けの就職情報誌「とらばーゆ」が創刊され、女性の社会進出は進んでいたのですが、それでも選べる仕事の幅はとても狭かったのです。

 長く働く職業といえば教員や看護師くらい。女性は高校卒業後、四年制大学よりも短大に進学したほうが、就職にも伴侶との出会いにもなにかと便利というのは常識でした。縁談のときに、「四大卒の女性なんて理屈が多くて……」なんて価値観がリアルに存在していたのです。

縁談にのぞむ女性のイメージ(画像:写真AC)

 そこに投じられた男女雇用機会均等法は、社会の常識を大きく変えていきました。とりわけインパクトが強かったのは採用の際に性別で制限をかけることの禁止です。

 それまでは多くの企業が、「男性だけ」「女性だけ」という募集を当たり前に行っていました。筆者(昼間たかし。ルポライター)の大先輩に、70代でまだ意気盛んな女性ライターがいますが、マスコミ稼業の最初は「産経新聞」の記者だったそうです。

 以前どうして産経新聞を選んだのか尋ねたところ、「大学を出た当時、女性を募集していたのが産経新聞だけだった」とのこと。これは、1970(昭和45)年頃の話ですが、人権や平等に敏感な新聞業界でもそのような状況だったのです。

 さて男女雇用機会均等法による女性の社会進出を支えたのは、直後にやってきたバブルの好景気でした。好景気は人々に「可能性」という希望を持たせ、女性の社会進出を後押ししていったのです。

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