人口減少で東京の風景はどう変わる? きちんと考えたいメリット・デメリット

東京一極集中が加速していますが、そんな東京の人口も2025年をピークに減少すると言われています。人口が減ると、社会にどのような影響があるのでしょうか。日沖コンサルティング事務所代表の日沖健さんが解説します。


サービスは劣化する

 さらに、医療・子育てなども施設面では状況が改善されるでしょう。現在、医療や子育ての充実のために施設の改善が進められています。しかし人口が減ると、逆に施設が余る状態になると予想されます。

 この他にも交通渋滞、ゴミ問題など、東京の都市問題の多くは、人口過密によるものでした。人口減少で都市問題の多くが解決に向かうと期待されます。

 一方、問題もあります。何より経済活動が縮小し、総所得が減少します。ひとり当たりの所得は、政策次第でそれほど減らないかもしれません。

 また、サービスは確実に劣化することでしょう。経済活動の縮小で税収が減ると、公共サービスが縮小を余儀なくされますし、飲食・小売り・医療などサービス業は労働集約的なので、人手不足で現在のサービスレベルを維持するのが難しくなります。

盛り付けをする飲食店スタッフのイメージ(画像:写真AC)

 すでに東京では、一部の飲食店・小売店が営業時間を短縮するなど、人手不足の影響が目立つようになっています。本格的な人口減少社会では、病院はあるけど医者・看護師がいない、保育所はあるけど保育士がいない、という事態が懸念されます。

増加する外国人労働者

 サービスの劣化について、対策は大きくふたつ。ひとつはロボットや人工知能(AI)を導入し、自動化・省人化を進めることです。ただ、ロボットやAIは開発途上ですし、なかなか実用化しにくいサービスも多いので、根本的な解決策となるには時間がかかりそうです。

AIと東京のイメージ(画像:写真AC)

 となると、もう一つの対策は、外国人労働者を導入することです。すでに、都内のコンビニエンスストアや居酒屋では、たくさんの外国人が働いています。今後はいろいろなサービス分野で、外国人労働者が増えることでしょう。

 外国人労働者が多いシンガポールでは、休日になると外国人労働者が中心部のオーチャード通りに大挙して押しかけ、たむろしています。いま渋谷など都内の繁華街は日本人の若者でにぎわっていますが、10年後には外国人労働者が休日を楽しむ街に変わっているかもしれません。

少子化問題は都市問題


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