刺激的なウマさとド派手なビジュアル 若者たちが虜になったスパイスカレー30年史

大阪で火が付いた「スパイスカレー」ブームが今、ジワリ東京へも上陸してきているといいます。30年にもわたるスパイスカレーブームの変遷を、カレー研究家の小野員裕さんが解説します。


ここ数年で相次いだ東京のスパイスカレー出店

 一方、東京に目を向けると、南アジアカレーはすでに成熟していました。その大本は東京に古くからある「中村屋」(新宿区新宿)、「ナイルレストラン」(中央区銀座)、市ケ谷の「アジャンタ」(千代田区二番町)、「デリー」(文京区湯島)、「ダバインディア」(中央区八重洲)、高田馬場の「夢民」(新宿区大久保、移転)などです。

 南インドカレーブームの火付け役となった八重洲の「ダバインディア」ですが、くしくも南インドカレーとスパイスカレーがはやり始めたのとはほぼ同時期です。

 東京ではここ数年の間に、80軒ほどのスパイスカレー屋がオープンしています。その代表店は初台の「青い鳥」(渋谷区幡ケ谷)、下北沢の「カレーの惑星」(世田谷区北沢)、高円寺の「アンドビール」(杉並区高円寺北)などです。

「青い鳥」は、週替わりでインドとスリランカカレーが提供されます。例えばスリランカカレーの2種盛りはバスマティと日本米のブレンドを中央に、その上に豆せんべいをデコレートし、その周りにレンズ豆のカレー、チキンカレーがあしらわれます。色鮮やかなキュウリのカチュンバル、赤く染まったココナツファイン。体が芯から癒やされる味わいです。

「カレーの惑星」は、日替わりの4種類のカレーがあり、おすすめは2種盛り。丸く成形されたライスの周りに2種のカレーをあしらい、紫キャベツ、ニンジンのラペなど、その上に花びらを散らして色鮮やか。スパイシーでコクがあり実においしいです。

「アンドビール」は、クラフトビールとスパイスカレーを売りにする店です。スリランカカレーがベースになり、ここも日替わりの2種盛りがおすすめです。隠し味にみそなどを加えほんのり和を感じる独特味わいで、ほどよくスパイシーです。

下北沢にある「カレーの惑星」のスパイスカレー(画像:小野員裕)

 ところで、大阪が発祥とされるスパイスカレーの原型は、南アジアカレーの成熟環境下にあった東京にもすでにありました。しかし東京は、伝統から逸脱することなく基本に忠実な姿のままの店が多く、そこに革新を加える人々も少なかったのだと思われます。

 ゆえに、大阪のスパイスカレーとの決定的な違いはセオリーを度外視したデコレーションの形状などにあります。スパイスカレーは基本ワンプレーにカレーを1~3種盛りにして提供します。そこにドライハーブ、色とりどりな野菜の付け合わせをちりばめ、色彩豊かで見栄えが華やいでいます。

スパイスカレーが現代の若者を引きつける理由


【調査】カレー、なぜか「バレンタインに食べたい手料理」第1位に選ばれてしまう

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_11-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_12-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/02/200204_curry_03-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画