「東京六大学野球」が戦前の日本野球をリードしていた歴史的事実

高校野球とプロ野球に挟まれて、いまいちパッとしない印象の大学野球。しかし歴史的に見ると、日本野球をリードし発展させてきたのは東京六大学野球なのだといいます。ライターの齊藤颯人さんが解説します。


学生たちが強烈な愛校心を抱いていた

 当時、今よりも強く大学生の心に刻まれていた「愛校心」の存在も、東京六大学野球の人気を盛り上げました。

 先ほど「ファンや応援団の暴徒化」に触れましたが、これは「彼らがそれだけ熱心に応援している」ことの証しでもあります。異常とも思える応援の過熱は、ファンの中心を占める学生たちの愛校心が強かったことを物語っています。

 当時は「学生による自治」を奨励する大学が多く、野球部に限らず「オレたちの大学」という強い意識がありました。

 時に暴走することもありましたが、自由を与えられた学生たちによって学生の文化は発展しました。早慶両校のように「絶対にあの大学には負けられない」という意識も芽生え、野球部の応援も全校を挙げて企画されるほどでした。

 現代でも、行き過ぎた応援で問題になるプロ野球ファンの姿がしばしば報道されますが、彼らの「チーム愛」と同質以上の「愛校心」を当時の学生たちは有しており、その熱気が人気を呼び起こしたのだと考えられます。

 以上をまとめると、「競技レベルとスター選手の独占」によって一般層を、「強烈な愛校心の喚起」によって学生たちを魅了していたのが東京六大学野球です。当時ほどの熱気を現代に見いだすのは難しいかもしれませんが、ノスタルジーに思いをはせながらリーグ戦を見てみてはいかがでしょうか。


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