【2020年大学入試】広がる「早慶狙いめ」説は本当か? 冷静にデータから読み解いた

センター試験は2日間の日程を終え、いよいよ大学入試本番の季節を迎えました。2020年の受験生の傾向が「安全志向」と言われる理由と背景について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが迫ります。


受験本番が近づくにつれ、安全圏へシフト

 それでは、難関大学を狙う学生が数多く受ける駿台全国模試では、受験者数に変化は起きているのでしょうか。

 年間3回、6月から12月にかけて高校3年と浪人生を対象に実施される駿台全国模試は、出題形式が記述式です。発展内容の問題が出されるため、国立私立問わず難関大学を本気で志望する学生が受けるのが特徴の同模試。河合塾の全統マーク模試に比べれば少数精鋭の模試です。

 2019年の全3回の受験者数は計10万7768人だったのに対し、2020年は10万5887人と、1881人減少しています。

志望大学の合格に向けて勉強するイメージ(画像:写真AC)

 6月の模試の受験者は前年度比で約700人減少していたものの、9月に行われた2回めの模試では前年度より約1000人多い3万7581人が受験。このことから、志望校を絞るまでは必ずしも難関大学を敬遠する動きが加速していなかったことが分かります。

 しかし本番が近づくにつれ、手堅く志望校を決める学生が増えていきます。2019年の12月の模試受験者数と比較すると、理系志望者が1755人減少していたのです。つまり、理系を中心に安全圏の大学に狙いを定めた層が多いことが推測されます。

「手堅く合格したい」との思いは自然な流れ

 国公立以上の私立大学では上位校からワンランク下げる層が、2020年は例年以上に多いと予想されます。

 もともとMARCH志望の学生は早慶を目指していた層と競わなくてはならず、それを避けるためMARCH希望から日東駒専に変更するなど「雪崩(なだれ)現象」が起きるのは間違いありません。

 本来ならば合格を競うことのない上位層とぶつかる羽目になり、日東駒専を本命にしていた学生にとって、受難の年になるかもしれません。

 浪人を避けるためには、さらに志望校を下げるなどの対策を練って現役合格をつかみ取るしかありません。首都圏では私立大学の定員厳格化で年々一般入試のハードルが高くなってきています。私立大学を希望する受験生の姿を見た後輩たちが、「推薦やAOを利用して早々に大学を決めたい」と考えるのは自然な流れといえます。

「中間層以下」ほど厳しい戦いになる様相


【最難関への挑戦】医学部を目指す生徒は、ほかの受験生と何が違うのか?

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