早慶合格だなんて許せない? 私大のAO・推薦枠増加にモヤっとする人たち

近年、大学入試で推薦/AO入試入学者の割合が増えています。いったいなぜでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


独自路線を行く慶応

 前述のとおり、私立大学のツートップである慶応義塾大学はAO入試を日本で初めて実施した大学です。AO入試の名称を浸透させた慶大ですが、現在、一部の学部で「FIT入試」と名前を変えて実施しています。「慶応で学びたい」という情熱を持ち合わせている学生と、「この学生を教えたい」と考える教員をめぐり合わせる入試制度です。

港区三田にある慶応大学の正門付近の様子(画像:(C)Google)

 法学部法律学科で行われている入試を一例にすると、FIT入試A方式の2次選考では教員の講義を受けてからの小論文やグループディスカッションなど、ハードな試験内容となっています。

 2016年度からは全国を7つのブロックに分け、各ブロック最大10人の合格者を選ぶB方式の2次選考では、設問に対する400文字程度の小論文の問題ふたつと10分程度の個別面接が行われます。

 このFIT入試による法学部法学科の合格者は97人。推薦入試による合格者は94人になり、これらの制度での合格者は191人に上ります。

 しかし同じFIT入試でも、A方式の合格率は約14.6%に対し、B方式では約35.2%と2倍以上の開きがあるのです。このように、同じ学部学科でも入試制度によって合格率が大きく変動しています。

慶大で見る合格者数の差

 それでは、慶大の一般入試と推薦やAO入試での合格者数はどれだけの差があるのでしょうか。

 2019年度の入学者の結果を見ると、一般試験の合格者数は補欠合格も含めて8797人ですが、推薦とAO入試での合格者は1255人となっています。つまり、慶応大学ではまだ一般入試での合格者が大半を占めているのです。

 慶大のFIT入試やAO入試は、秋ごろに合格発表が行われます。そのため、一般入試を受ける高校生と違い、大学入学まで勉強に追われることなく過ごせるのです。こうした早期の合格手形が、入学後の学力差につながっていると考えられます。

一方、早稲田は……


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