お金の博物館で感じた「人はなぜ稼ぐのか」という根本的疑問

2015年7月に丸の内にオープンしたデジタル博物館「金融/知のランドスケープ」を訪れたライターの秋山悠紀さんが見て、感銘を受けたものとは。


銀行が地域交流と「共創」の場となるように

 それにしてもこの「金融/知のランドスケープ」は、社員が業務を行うオフィスも入るビルの一角に、一般人が入館証も不要で自由に出入りできるようになっています。なぜ、このような施設を造ったのでしょうか。詳しい話を三井住友銀行管理部部長代理・大橋昌史さんに聞きました。

子どもにもわかりやすいお金や金融についての説明も(画像:秋山悠紀)




――そもそもなぜ、「金融/知のランドスケープ」のようなミュージアムを作ったのでしょうか。

 1番は金融機関としての役割に照らした情報展示スペースを企画したかったからです。また訪れたビジネスパーソンはもちろん、丸の内に買い物に来た女性やまだお金のことについてよくわからないお子さまにも広く、「金融」という目に見えないものへの理解を深めてもらうためでもあります。経済の中心である丸の内が文化的にもよりにぎわいのある街となるように、当ミュージアムが貢献できればと思っています。

――銀行やお金を取り巻く状況が劇的に変化しています。このミュージアムに訪れた人がお金や金融について学ぶことで、どういった狙いを込めていますか。

 道具としてのお金、信用を通じて社会を創造していく金融について学んでいただくことで、お金や金融が社会や生活に果たしてきた役割や未来への可能性を感じていただきたいと考えています。マネーゲームとしての金融ではなく、自分の成長や社会をよくするための手段としての金融を改めて考えて感じるきっかけとしていただければ幸いです。

――銀行が街や人に溶け込む施策を行っている理由について教えてください。

 丸の内周辺で働く方々、弊行のお客さま、地方自治体、地域の子どもたちなど、さまざまなステークホルダーの皆さんの交流や新たな価値を創造する場となることが狙いです。例えば入り口には、リアルタイムの気象情報や地球温暖化など、さまざまな地球の姿を自分の手で回してデジタル地球儀「触れる地球」があり、1階ロビー(アースガーデン)ではミニコンサート、地方自治体の物産展なども実施しています。2020年3~4月には、お子さま向けのオペラコンサートも予定しています。今後も単にお金や金融を学ぶ場所としてだけではなく、地域交流や「共創」としての銀行の在り方を模索していきます。

※ ※ ※

 近隣には日本郵政初の商業施設である「KITTE丸の内」(2013年にオープン)もあり、徐々にそこで働くビジネスパーソンのためだけの街ではなくなってきている丸の内。知的好奇心がくすぐられる「金融/知のランドスケープ」のような、都市銀行による施設がさらに増えていくことで、地域住民や観光客などに文化的にも商業的にも開かれた、面白い街になっていくことが期待されます。


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