お金の博物館で感じた「人はなぜ稼ぐのか」という根本的疑問

2015年7月に丸の内にオープンしたデジタル博物館「金融/知のランドスケープ」を訪れたライターの秋山悠紀さんが見て、感銘を受けたものとは。


金で信用を作るな、信用で金を作れ

 7本のインタラクティブサイネージ(デジタル看板)を手で触れながら、古代から現代まで続くお金にまつわる画期的な出来事や、金融によって変わってきた人々の生活など500以上の学べるコンテンツを見ることができます。

 年末にさしかかって出費が増え金欠になり、また子どもの教育費や住宅ローン返済、老後資金など、漠然としたお金の不安を常に抱えている筆者がこのミュージアムでもっとも引かれたのは、偉人のお金に関する金言のコンテンツでした。

「金融/知のランドスケープ」の内部。興味のあるカードをタッチすると知の物語が始まる(画像:秋山悠紀)

 イギリスの哲学者フランシスコ・ベーコンの箴言(しんげん)には、「金銭は肥料のようなものであって、 ばら蒔かなければ役には立たない」と書いてあります。

 古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、「金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかがわかるまで、彼をほめてはいけない」と言い、アテナイの政治家テミストクレスは「金で信用を作ろうと思うな。信用で金を作ろうと考えよ」と言っていました。

丸の内で探求する、お金や金融の可能性

 また金欠の筆者にとって、オピニオンリーダーが「あなたにとってお金とは?」に答えた映像メッセージもお金について考えを改めるきっかけになりました。オピニオンリーダーは随時変わっていくそうですが、筆者が取材をした12月中旬には映画プロデューサーの川村元気さんや落語家の林家たい平さんなどの映像がありました。

 中でもJT生命誌研究館館長の中村桂子さんは「お金は人間が生きるための潤滑油となって、支えてくれるもの。振り回されないで、生き生きと生きるために活用していくもの」と言い、クリエーティブディレクターの箭内(やない)道彦さんは「お金は使うもの。死ぬときに残高10円も残したくない」と言っていたのが印象的でした。

 お金に振り回されない、お金はいくら持っているかよりもどう使うかが大事、お金で信用は作れない……。偉人やオピニオンリーダーの言葉でハッキリと「お金の哲学」を語られると、「なぜお金を稼ぐのか」「お金にとらわれて大事な何かを見失っていないか」という、お金との根本的なな向き合い方を考えさせられました。

銀行が地域交流と「共創」の場となるように


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