なんと総延長40m 中野区に「巨大な防空壕」が眠る禅寺があった

中野区にある成願寺の境内の片隅には、総延長約40mもの防空壕が今でも残っています。都市探検家の黒沢永紀さんが解説します。


総延長約40m、高さ約2m

 そんな縁起を持つ成願寺境内の片隅に、防空壕がひっそりと眠っています。先の大戦の際には、多くの家の庭などに、簡易な防空壕がありましたが、それらの多くはすでに埋められたり壊されたりしてしまいました。こうして防空壕が残っていること自体が、東京ではとても貴重なことといえます。

 本堂となる大雄宝殿のそばから半地下の細い通路を抜けて裏庭に出ると、目の前に現れる木製格子の扉が防空壕の入口です。周囲はなだらかに盛り上がる小高い丘で、この隆起した土地の下に防空壕は造られていました。

裏庭にひっそりと佇む防空壕の出入口(画像:黒沢永紀)

 総延長約40m、高さ約2m、総面積は約80平方メートル。軍が築造した防空壕の司令部などと比べれば小規模ですが、一般家庭に造られたものよりは、はるかに立派な防空壕です。

 入口から入ると、ほどなくして右へ直角に曲がっているのは、爆風除けの措置でしょう。メインの壕は緩いジグザグ状で、奥まで見通すことができ、突き当たりから再び直角に右折して、反対側の出入口へと通じています。現在は崩落防止のため、防空壕の壁面は全て鉄板によって覆われています。

 建造するのははさぞたいへんだっただろうと想像しましたが、鉄板の隙間からかつての壕の表面に触れると、ほんの少し力を入れるだけでポロポロと崩れる、とても柔らかい地質であることがわかります。この規模の壕を造ることができたのも、きっとそのおかげでしょう。

防空壕のほかにも見所満載


【画像】謎の像と温度計が同居する「防空壕内の一室」を見る

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