渋谷の路地裏にはなぜ古い店が残っているのか? 東急「再開発構想」から考える

東急が打ち出す「広域渋谷圏構想」を通して、渋谷が本来持つ魅力を消費者経済総研 チーフ・コンサルタントの松田優幸さんが解説します。


高低差があり、複雑な街路を持つ渋谷

 再開発がすすむと東急の施設やその中に入るテナントは繁栄しますが、東急とは関係の無い周辺の路地や路地裏にある中小の店は、恩恵に預かることができるのでしょうか? 渋谷には、路地や路地裏に魅力的で個性的なお店が昔から存在していますので、もし衰退や閉店するとなると悲しいですよね。

広域渋谷圏のイメージ(画像:東急)

 渋谷の路地や路地裏に古くから中小の店があるのは、スペイン坂などを始めとする坂や複雑な街路のおかげです。渋谷はすり鉢状の街で「高低差」があり、加えて直線・直角な街ではありません。「高低差があり、複雑な街路」であることが、渋谷の個性なのです。

 坂や階段の上にどのような店があるかは、手前からはわかりません。しかし坂や階段を上ると「こんなお店があったんだ」と気づくので、発見の楽しさが生まれます。同様に複雑な街路は角を曲がるたびに、店を発見する楽しさがあります。そのため路地裏の店であっても、関心を引き寄せ存続できるのです。

 ちなみに建物を設計したり建設したりする際、「曲がり」があるよりも「直線」の方が簡単です。しかし近年の大型の商業施設は、わざわざ「通路を意図的に曲げる演出」を行っています。街での「発見の喜び」を、建物でも応用しているのです。

東急による店舗誘致の共通点


【ひと目でわかる】渋谷周辺の開発全体図

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