聖地巡礼の「聖地」とは何なのか? マンガ・アニメの都内シンポジウムでじっくり考える

2019年に「東アジア文化都市」として選定された豊島区でこのたび、シンポジウム「マンガ・アニメの『聖地』をどう考え、どう生み出すか」が開催されました。


東京のコミケでは毎回、無数の「聖地」が生まれている?

 柿崎さんはまた、「作品が再現されたミュージアムや再現された制作物、作品にはひもづかない情報共有の場所さえも『聖地』になる可能性がある。コミケなんかは、毎回無数の『聖地』が生まれていると言っていい」と、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で年に2回開催されるコミックマーケット(コミケ)の持つ、「聖地」としての無限の可能性を指摘しました。

 一方、市ヶ谷に「東京アニメセンター in DNPプラザ」(新宿区市谷田町)を構えるなど、国内外の施設や教育機関と連携してアニメの情報発信や人材育成事業を手掛ける大日本印刷(新宿区市谷加賀町)の岩川さんは「聖地」を「マンガ・アニメの発信・交流拠点を有する場所」と定義。

シンポジウムに登壇した(左から)岩川さん、菊池さん(画像:秋山悠紀)

 さらに「東京以外では集客が見込めないので難しい」と言われてきたマンガ・アニメイベントを京都で成功させた菊池さんは、その経緯を説明。立ち上げ時は東京のアニメイベントが分散化していたことや京都という街のブランド力など、「京まふ」がマンガ・アニメの「聖地」として定着してきた貴重な話がありました。

 四者によるクロストークでは、豊島区の活動についてスポットが当たります。

 豊島区と言えば、手塚治虫や赤塚不二夫など著名な漫画家が居住したトキワ荘が有名です。またサンシャイン60の西側にある、女性ファン向けのアニメグッズや同人誌を扱う店舗が密集した“乙女ロード”と呼ばれる通りの存在や、2020年3月には、トキワ荘の再現施設「トキワ荘マンガミュージアム」のオープンも控えるなど、都内でも屈指のマンガ・アニメの「聖地」です。

 しかし、山内さんは「東京の中でも中心地のひとつという街の特徴を生かして、もっと解像度を上げていく必要性を感じている」と豊島区の課題を指摘。続けて、「コンテンツ産業の事業者と地理的に近いメリットを活かしてアニメイトやドワンゴなどと連携したファンイベントや、今回のような文化的にもビジネス的にも目を向けたカンファレンスの実施が大事になってくる」と今後の展開を説明しました。「かつてトキワ荘があった」「腐女子の聖地」という現在の価値以上の、よりサステナブル(持続可能)な「聖地」としての未来を見据えていました。

2020年3月オープン「トキワ荘マンガミュージアム」の存在意義


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