創業明治10年、甘味処なのにこだわりの自家製麺 本郷「ゑちごや」のラーメン【連載】東京レッツラGOGO! マグロ飯(6)

都内散歩と食べ歩きにくわしいフリーライターの下関マグロさんが、都内一押しの「マグロ飯」を紹介します。


麺は自家製麺、もちろんお餅も自家製

 店内はカウンターとテーブルのお店。その雰囲気は町中華というよりも甘味処という印象です。迎えてくれたのは、3代目の太田泰(ゆたか)さん(83歳)。

 創業についてうかがってみれば、初代の太田小太郎さんが新潟からやってきて、親戚の店を借りて青果店を開業したのがこの年だといいます。上野と新潟が鉄道でつながれるのはもっと後ですから、初代は歩いてここ菊坂にやってきたのかもしれませんね。なお2代目が生まれたのが1899(明治32)年。

「おやじがおふくろと結婚した大正の終わりごろから、夏にかき氷やあんみつを出すようになって、これがけっこう売れたようです」

と泰さん。それから徐々に和菓子屋になっていったのですね。

「ゑちごや」の外観(画像:下関マグロ)

 3代目の泰さんが生まれたのが1936(昭和11)年。お兄さんがいたそうですが亡くなったので、泰さんが長男の代わりとなったそうです。泰さんが20歳のときにお父さまが急逝。下に5人も兄弟がいたので、3代目の泰さんは必死に働きます。

「和菓子屋さんって、朝に商品を作ったら、あとはそれを売るだけでしょ。で、もっと商品の幅を広げようってことで、店を閉めたあとで近所の中華料理屋へ行って、皿洗いをする代わりに中華料理の作り方を教わったんですよ」

 ここで、甘味処と町中華が合体するわけですね。メニューを見ればラーメンや中華丼のメニューとともに焼き魚定食などをあります。もちろん、あんみつやお団子などもテイクアウトだけではなく、店内でいただくことができます。

 筆者が「甘味中華」で必ずいただくのが、餅入りのラーメン。ゑちごやでのメニュー名は「もち入りラーメン」とそのまんま。普通の町中華ではなかなかお目にかかれないメニューですよね。

 麺は自家製麺だそうです。もちろんお餅も自家製なので、ここでしかいただけない味。ラーメンのスープを吸ったお餅はとてもおいしくて、幸せな気分になります。「もち入りラーメン」の価格は650円です(2020年1月から680円)。

83歳になっても好奇心旺盛な店主


【画像】本郷の甘味処「ゑちごや」の場所を見る

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