近年開発ブームの「水族館」、令和の時代にいったいなぜ?

近年、水族館の開発ブームが加速しています。その背景にはいったい何があるのでしょうか。文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。


都市部の開発の陰に人工海水の存在

 新規の水族館の企画・開発が活発化しているのには、いくつかの背景があります。インバウンドの急増によって国内観光マーケットが活性化し、大型レジャー施設の開発が希求されている中で、定番レジャー施設業態の多くはそれぞれの業態の事情で開発リスクが高いか、もしくは新規開発が困難な状況であります。それらと比較すると水族館は開発実現の可能性が高いと言えます。

サンシャイン水族館の「天空のペンギン」(画像:写真AC)




 基本的には屋内施設で、ビルイン(建物の中に施設などを構える形式)開発も可能です。多くの物件に携わってきた著名な水族館プロデューサーや、横浜八景島(横浜市)、オリックス水族館(港区浜松町)といった複数の水族館の開発・運営に携わる企業などがいて、運営の受け皿があることもポイントです。また他の定番レジャー施設と比べて、集客の展望がイメージしやすいと言うことも挙げられます。

 水族館は展示手法のイノベーションなどにより、過去に何回もブームが訪れています。1980年代後半~1990年代前半にはアクリル技術の進化により、超巨大水槽やチューブ型水槽などの特殊水槽による大型水族館の開発ラッシュがあり、「葛西臨海水族園(江戸川区臨海町)、「横浜・八景島シーパラダイス」(横浜市)、「海遊館」(大阪市)など、現在の水族館を代表する大型施設がオープンして、多くの人が利用しました。

 2000年代後半には都心部や大型観光地に立地する都市型水族館が現れました。「エプソン 品川アクアスタジアム(現マクセル アクアパーク品川)」(港区高輪)や「すみだ水族館」(墨田区押上)、「京都水族館」(京都市)がそうです。

 水族館は大量の海水を必要とするため臨海部に開発するのが常でしたが、人工海水の開発により海から離れた都市部での開発が可能となったことも後押ししました。この都市型水族館はイルミネーションとコラボするなどエンターテインメントとの融合を謳い、夜間帯の水族館の魅力を上げてアフター5の利用を取り込むなど、水族館の可能性をさらに広げました。

新しい水族館が次々に生まれる


【画像】2020年夏オープン! 日本初の駅前商業施設一体型水族館「mizoo 川崎水族館」のイメージを見る

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