人気ドラマ『同期のサクラ』 高畑充希がコロッケを買ったレトロ商店街を歩く
2019年11月30日
知る!TOKYOテレビドラマ『同期のサクラ』のロケ地となった墨田区の「キラキラ橘商店街」について、法政大学大学院教授の増淵敏之さんがその魅力を解説します。
ドラマ・映画ロケの誘致に注力
商店街の名前の由来は、1931(昭和6)年に「橘館」という映画館ができたからだといわれています。1931年といえば、映画が娯楽の中心になりつつあった頃。かつては橘館通りと呼ばれていたそうです。

この界隈は第二次世界大戦の戦災を受けたものの、被害が比較的少なかったとのことですが、やはり商店街の活動は一時中断。しかし戦後は周辺の人口増加を背景に、商店街も復興しました。しかし錦糸町や亀戸などが商業拠点として発展し、さらには東京スカイツリーによる押上エリアの商業化なども加わり、徐々に衰退の方向にあります。
しかし商店街は生き残りをかけ、下町の本来的な文化であるコミュニティに注目してさまざまな努力を行ってきました。東京都の助成等も活用し、レトロさを有効利用してきた結果のひとつが「ロケの誘致」です。その結果、『ヒモメン』『御茶ノ水ロック』『表参道高校合唱部!』『東京バンドワゴン』『主に泣いてます』『マルモのおきて』『あいのうた』など枚挙に暇がありません。
江東区の砂町銀座商店街(江東区北砂)も数々のテレビドラマのロケ地として知られていますが、街路の魅力的にいえば、「キラキラ橘商店街」はなかなかのものです。商店街こそ直線的に伸びていますが、周辺の街路は幹線道路を除いて蛇行しており、「ラビリンス感」が満載。商店街にはお洒落なカフェもあったり、脇道には古い建物をリノベーションしたカフェや雑貨店も散見できたりします。車だと通れない幅の路地も縦横に張り巡らされ、頭を上げると古い建物越しに東京スカイツリーが高くそびえ立っているのが印象的です。
おすすめ

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画