オシャレ口紅の売場も、オタクにかかれば駆逐されるという現実を描いた漫画「でも公式グッズ支持派です」
飯田麻奈さんは、東京の「田舎」で暮らすイラストレーター兼絵本作家。そんな飯田さんが今回描くのは「アニメに出ていたリップ」です。「あ~、バレちゃったか」という気分 飯田麻奈さんは、女性や子ども向けの作品を手掛けてきたイラストレーター・絵本作家で、現在「東京とは名ばかり」の、山や田んぼが広がる場所に住んでいます。そんな飯田さんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画、今回のテーマは、東京の「アニメに出てたリップ」です。 飯田さん自身の体験を描いた漫画のカット(飯田麻奈さん制作)――飯田さん、今回の作品の背景を教えてください。 人気アニメに登場した化粧品が、とある高級ブランドの化粧品に似ているということでオタクがこぞって行き慣れないお店に殺到したという現象が起きて、その影響が面白かったので漫画にしました! ――なぜ「ギクッ」なのでしょうか。 あまりキラキラ女子に「理由」を知られたくなかったんですよ。彼女たちから、「オタクはアニメキャラが使っているものと似ているから買っている」と思われたくなかったので。 ――キラキラ女子の「オタクっぽい人」という言葉が「上から目線」っぽくていい感じです。 普段オシャレをしないオタクが、彼女たちが通っているような高級ブティックにいきなり押し寄せたら、店員さんや常連客もびっくりするんだろうなと(苦笑)。 ――でもリップの種類をちゃんと教えてあげたじゃないですか。もしや、ちょっぴり優越感を感じちゃったとか。 優越感というか劣等感ですよ! 「あ~、バレちゃったか」という気分です(汗)。 ――化粧品以外でも、「アニメに出てる商品」というだけで買われるんですか。 割と買います! 好きなキャラクターが着る服の色に似ているという理由で、アニメとはまったく関係のない服や小物を買う人もいます。私の「推し」(好きなキャラクター)の服の色は「くすんだ紅×黒」という組み合わせなのですが、この色の組み合わせの商品を見ると、ついつい買ってしまいます。 ――この前は本を何冊も買ってましたけど、リップもまた「保存用」とか、「布教用」とかで数本買うのでしょうか。 さぁ、どうなんでしょう(笑)。公式グッズであれば、公式にお金が支払われるので何本も買う人がいそうですよね。でも、リップの場合は、視聴者が勝手に「アニメに出ているものに似ている」と言っているだけなので、さすがに何本も買うわけではないと思います、多分(笑)。オタクは自分の好きなアニメを作る会社にお金を投資したいんですよ、ここ重要です。だから、非公式グッズにはあまりお金を払わないのでは? ――意外と堅実なんですね。それにしてもキラキラ女子と比べて、作品を見ている回数と集中力が違いますね。「そんなシーンあったっけ?」に対してどう思いますか。 普通そうだよね!(笑) ――飯田さんは、アニメの好きなシーンを何回ぐらい見返しているんでしょうか。 本当に好きなシーンであれば、20~30回は余裕です! ――最後に、漫画の読者ににひと言お願いします。 アニメは画面の隅々まで作り上げられていますから、何度も観るのがオススメです!
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