イベント来場者数は過去最高、今なぜ「アナログゲーム」が人気なのか?

近年盛り上がるアナログゲーム。その背景にはいったい何があるのでしょうか。文殊リサーチワークスの中村圭さんが解説します。


初心者のまぐれ勝ちも多々起こる

 またひとつのゲームタイトルに対し、プレイスタイルが豊富なこともテレビゲームとの違いです。例えばひとつの敵を倒す際、テレビゲームの場合は「最適解」を見つけてしまえば終わってしまいますが、アナログゲームではその自由度の高さから無限ともいえるスタイルでゲームをクリアできます。その分、オリジナリティや個性が生まれやすいと言えます。

アナログゲームが一同に会する「ゲームマーケット」来場者数の推移(画像:文殊リサーチワークス)

 さらにアナログゲームはやり込みや課金による能力差が出にくく、平等感が強い側面があります。もちろんどれだけプレイするか、ルールを読み込んでいるかによる差はある程度ありますが、さいころの出目やカードの引きなど運の要素が強く、初心者の「まぐれ勝ち」も多々起こります。

 テレビゲームの対戦格闘ゲームでは経験の長い人には勝てないため、途中からは始めないユーザーも見られますが、アナログゲームは初心者でも経験者と同じようなスタンスで楽しむことができます。

女性には小鳥を育てるゲームが人気

 このような特性から、幅広い層に受け入れられやすく、不特定多数とのコミュニケーションに向いていると言えます。カードゲームを鞄に入れてホームパーティやキャンプなどに持ち込めば参加メンバーが仲良くなるツールとして活躍するでしょう。そのようなことから男性のマニアだけでなく女性にもユーザーは拡大しています。

 例えば、次のようなゲームがおすすめです。『カタンの開拓者たち』はドイツ発のボードゲームで、カタン島と呼ばれる無人島を舞台に資源を集めて街の成長や道路の拡張を行いながら、所定のポイントを得るまで開拓競争するゲームです。ただ資源を集めるだけではなく、対戦相手と資源の交易も行えるなど戦略性が高いことが人気で、近年では人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』ともコラボしました。

 また、女性には『ことりファイト!』が人気です。プレイヤーは森の精霊となり自分が選択した小鳥を繁栄させるため、木の実(チップ)と手札の数字で競うカードゲーム。こちらはイラストの可愛さも注目です。

 ネットメディアとの相性も良く、動画サイトなどを通じて『人狼ゲーム』や『ワンナイト人狼』は人気が出てきています。また『テストプレイなんてしてないよ』『ナンジャモンジャ』などYouTuberが紹介することによって人気が出たゲームも多くあります。動画で実際にプレイしているところを見られるためルールが覚えやすく、あまりアナログゲームに触れてこなかった層が興味を持つ機会が増えていると言えます。

来場者数2万人超え、成長を遂げるゲームマーケット


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