原宿から歴史ある古道を歩いていたら、なぜか新国立競技場にたどり着いた件

若者の街というきらびやかなイメージとは真反対の渋い「街道」を辿るとそこには、、、フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんが解説します。


勢揃坂で軍勢を整えて、いざ競技場へ

 旧鎌倉街道に出て北を観るとすぐ外苑西通りの「原宿団地北」交差点。信号を渡ってまっすぐ北へ向かう道です。逆に渋谷方向へ向かう道は、江戸時代に失われたようで詳細はよくわかりません。今は特に何があるわけではありませんが、行ってみましょう。

 道なりに北上すると右手に青山熊野神社。もともと今の赤坂御所(江戸時代は紀伊徳川家の屋敷)にあった熊野神社を町民の要請によって1644(寛永21)年に現在地に遷座して、青山総鎮守になった古社です。つまり、誰でも参拝できるようにして欲しいということですね。

 神社脇の鎌倉街道をさらに北上すると道は下り坂になります。この坂には「勢揃坂」という名前が付いてます。ここ、平安時代後期に奥州へ向かう源義家が軍勢が整えた坂という伝承が、坂の脇にある龍厳寺に伝わってるのです。

 都内に源義家伝承は山ほどあるので(軍勢を整えた坂とか腰掛けた石とか鎧を掛けた松とか勧請した八幡神社とか)ひとつひとつの信憑性はアレだけれども、そういう伝承が残っているほど古い道なのです。渋谷城の渋谷氏が義家の奥州征討に参加するときにここで揃えたのが、いつのまにか主語が源義家になったのかもしれません。

2019年に勢揃坂下から見た新国立競技場。アパートが更地になっているので勢揃坂からいきなり巨大な競技場が見えて萌えます(画像:荻窪圭)

 そして勢揃坂を下りながら目を上に上げると、その向こうに見えるのは巨大な「新国立競技場」! ここで軍勢を整えて競技場へ戦いに向かうとか妄想しながら歩くと、3倍くらい盛り上がりますよね……たぶん。

江戸時代にはすでに失われていた道筋


【古地図】江戸時代にあった「原宿町」の場所を見る

画像ギャラリー

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