未来の東京中華が楽しめる「池袋チャイナタウン」という異界

池袋駅の西口(北)を出ると広がるチャイナタウンとしての池袋。その魅力について、法政大学大学院教授の増淵敏之さんが解説します。


日本は中国料理を大雑把に捉えている

 日本は海外文化を日本風にローカライズ(地域化)する点が特徴です。なお外国人は日本文化を「伝統と革新の調和」といった点から注目しています。

 典型例は自動車です。自動車メーカーは日本の細い道路を意識し、小型車を積極的に開発。それが一時期、日本の自動車の主流となっていました。カレーも同じです。日本のカレーはインドのカレーとまったく違う料理です。その点から見れば、チェーン店の中華料理屋は日本人が好む料理を提供していますし、味も日本人の味覚に合うようにローカライズしています。

本場中国の火鍋のイメージ(画像:写真AC)

 日本人と中国人の好む中華料理の違いは何でしょうか。身近にいる中国人留学生たちにお勧めの店を訊いてみたところ、池袋駅の西口方面にある「四季香」(豊島区西池袋)を挙げる留学生が多くいました。同店は中国東北地方の延辺料理を出す店として知られています。しかし日本人からはなかなか名前が上がりにくい店です。なお小籠包は「永祥生煎館」(同)、火鍋は「海底撈火鍋」(同区南池袋など)が人気があるようです。

 中国でもっとも一般的な分類は中華八大料理(八大菜系)で、

・山東料理
・江蘇(こうそ)料理
・浙江(せっこう)料理
・安徽(あんき)料理
・福建料理
・広東料理
・湖南料理
・四川料理

です。一方、日本では次のように中国四大料理という分類をしています。

・北方系(北京料理、山東料理、山西料理、河北料理、河南料理)
・東方系(上海料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、江西料理)
・南方系(広東料理、福建料理、江西料理)
・西方系(四川料理、湖北料理、湖南料理、広西料理、貴州料理、雲南料理)

 このように日本は、本場・中国より大雑把に捉えています。単純に北京料理、上海料理、広東料理、四川料理といった方がわかりやすいでしょうか。

 ちなみに、八大菜系では中国東北地方は山東料理のバリエーションに数えられ、日本の区分では北方系もしくは、北京料理のバリエーションということになっています。つまりカテゴリーもローカライズしているのです。

池袋になぜ中国人が増えたのか


【画像】ニューヨーク、ロンドン、シンガポール……世界各国のチャイナタウンを見る?(11枚)

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