なぜ小学校ごとに授業時間が異なるように見えるのか?

各小学校の6時間授業の開始時期はなぜ異なるのでしょうか。その裏には「モジュール学習」という学習システムの存在がありました。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


短時間のモジュール学習で授業としてカウント

 筆者が授業時間数を注意深くチェックすると、近隣の小学校の間では差が出ていないことが分かりました。その疑問を解消したのが、小学校で朝の学習として行われている「モジュール学習」の存在です。

小学校のイメージ(画像:写真AC)

 モジュール学習とは、朝の学級活動の時間に15分間の勉強時間を3回行い、授業1回分とカウントする学習システムのことです。小学校によっては隙間時間を利用し、計算タイムや漢字タイムなどの勉強に充てていることがあります。

 6時間授業が隔週だったり、夏休み明けから実施する小学校は、この学習手法をほぼ毎朝行っていました。ちなみに、筆者の子どもたちの小学校は読書タイムの日がほとんどでした。週1回のみドリルタイムの日がありますが、科目は特定されておらず先生の判断で漢字になったり算数になったりしています。

 このようにモジュール学習を積極的に取り入れて、授業時間をクリアしている小学校もあれば、普段の授業をメインにして、文部科学省から決められた時間をクリアしているところもあります。どういった方針で授業を進めていくかは現場の先生たちの判断によるので、保護者から見えにくい面があります。

授業時間の振り分け方は学校で異なるもの

 学校が授業配分の理由を説明するケースはほとんどないため、他の学区のママさんの話を耳にすると、思わず「子どもが通っている小学校は大丈夫?」と不安になることもあるでしょう。

 特に、朝の時間を有効活用するモジュール学習はあまり馴染みのない言葉のため、授業にカウントされていると知らない保護者も多いはずです。しかし学校の形はさまざま。決められた授業時間数を試行錯誤しながら確保しています。近隣であっても学校ごとにばらつきがあることをまずは理解しましょう。


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