「五輪一色」報道が及ぼす危機感 2020年都知事選、今こそ問われる有権者の投票態度

2020年7月5日に実施されることとなった東京都知事選挙。都知事選には毎度、「泡沫候補」と呼ばれるマイナーな候補者が登場します。そんな彼らと有権者の投票態度についてフリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。


「平等に扱う」ルールが、報道の足かせに

 2016都知事選の投開票日も、畠山さんは「候補者と見よう!開票特番2.0」というインターネット番組を生中継しました。

 インディーズ候補者たちは仕事を掛け持ちしながら選挙活動をしているため、スケジュールの都合で出演が叶わない候補者もいます。しかし、畠山さんの番組では、普段は聞くことができないインディーズ候補者たちの生の声に接することができるのです。

 報じられない“インディーズ候補”も有権者にマイナスですが、公職選挙法には有権者にとって不利益と思えるような決まりがいくつかあります。

 公職選挙法や放送法などでは、テレビや新聞といったメディアは立候補者を平等に扱うように促しています。一見すると当たり前に思えますが、「平等に扱う」というルールが、報道の足かせになることもあります。テレビや新聞は、「平等に扱えないなら、そもそも選挙の報道をしない」という姿勢を取ることがあるからです。

 テレビや新聞が選挙報道を控えれば、選挙に関する情報量はガクンと減ります。報道機関が選挙報道を控えても、投票日は延期されません。判断材料を奪われた有権者は、手探りで投票しなければならなくなるのです。

 2020年の都知事選は、目前に迫った東京五輪で世間は一色になっていることでしょう。盛り上がっているさなかに選挙戦に突入します。必然的に、テレビや新聞などでは五輪の情報が溢れます。その分、都知事選の情報は減ります。

 世紀のスポーツイベントである五輪の情報を伝えることも重要ですが、それらに都知事選の情報が押し流されてしまうことは、都民の、ひいては日本全体の損失にもつながります。


【画像】N国・立花さんも参加していた! 2016年都知事選の「泡沫候補」が一堂に会した「候補者と見よう 都知事選2.0」の様子

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