2013年解体「同潤会 上野下アパートメント」から感じた、「メモ写真」の重み

フリーライターの下関マグロさんが、解体されてしまった「同潤会 上野下アパートメント」をとおして、「メモ写真」の魅力を解説します。


竣工は1929年

「上野下アパート」の入り口には、「私有地に付き、関係者以外の立ち入りをかたくお断り致します」とあったので敷地内に入りませんでしたが、外からしつこいくらいにシャッターを切りました。帰宅してインターネットで検索してみたら、アパートの正式な名前は「同潤会 上野下アパートメント」といって、1929(昭和4)年に竣工されたアパートであるとのことです。

三菱地所グループによって2015年9月に完成した「ザ・パークハウス上野」(画像:下関マグロ)

 なるほど関東大震災後に建てられた建物で、戦争の空襲もくぐりぬけてあの場所に建っていたのですね。数ある同潤会アパートメントの中で、解体されずに残っていた最後のアパートなのだとか。2013(平成25)年6月に解体作業に入ったらしいのですが、インターネットでは内部の画像を見ることができます。興味のある人はぜひ検索してみましょう。

 そして2014年の6月、なんの因果か筆者はそれまで住んでいた新宿区からこの同潤会 上野下アパートメントがあった場所の近くに引っ越してきたのです。かつてアパートメントがあった場所はフェンスで囲まれ、工事中でした。引っ越してから1年後に「ザ・パークハウス上野」(台東区東上野5)が完成していました。

 そういえば、いま表参道ヒルズ(渋谷区神宮前)があるところにはかつて「同潤会 青山アパートメント」があって、筆者は何度もその前を通っていました。こちらは2003年に解体されたそうなので、それ以前の画像はないかと探してみましたが1枚もありませんでした。やはり、その時々によって目線が違うのですね。

 とはいえ、筆者が撮影した同潤会 上野下アパートの画像はメモ的な撮影のため、横ではなく縦に撮影したものばかりです。しかも、引きの画像は撮っていません。こうして昔撮影した写真を眺めていると、肝心なものが写っていなかったり、ピンボケだったりしていることが多々あります。もはや撮りに行けない建物だけに、後悔ばかりが残ります。


【画像】竣工は90年前! 重厚な歴史を感じる「同潤会 上野下アパートメント」の門を見る

画像ギャラリー

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