毎年恒例のハロウィーン、増加する「否定派」のホンネを聞いてみた
2019年10月21日
ライフ10月末に控えたイベント、ハロウィーン。渋谷駅前のスクランブル交差点やセンター街で騒動が起こるなど、近年は負の側面もクローズアップされがちです。1万人を対象にした意識調査の結果を基に、ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員の稲垣昌宏さんが今年の傾向を予想します。
ハロウィーン否定派の言い分「騒ぐの良くない!」
また「ハロウィーン否定派」(※)にも、その理由を聞きました。
1位が「何かと理由をつけて騒ぐのは良くない」で57.1%、前年よりもスコアが3.3ポイントの増加でした。2位は「本来の意味や趣旨を理解すべきだ」で49.6%、3位は「自分には関係がないように思う」で47.3%。2018年の調査と比べると2位と3位が入れ替わり、日本での「お祭り騒ぎ」に懐疑的な意見がやや強まったように見受けられます。
また「経済効果より害のほうが大きい」は27.6%と、前年に比べスコアを大きく伸ばしました。このあたりも前年の騒動の影響がありそうです。
「害のほうが大きい」と回答した人を年代・性別で見ると20~30代女性で特に多い傾向。女性の若年層は参加意向が高い一方で厳しい見方をする人も多いことが分かりました。同じ女性でも50~60代では「経済効果より害のほうが大きい」 と回答した人は逆に少なく年代により見方が分かれています。
このように、データを見る限りは2019年の「ハロウィーン」はこのところの大騒ぎに比べると、多少落ち着いたものになるのではないかと予想されます。
ただ、渋谷のスクランブル交差点といえば、スポーツイベント後の熱狂や世界的な観光スポットとしても有名な場所。現在、ラグビーワールドカップ2019日本大会の決勝トーナメントが行われていることもあって、日本人はもちろん海外から応援来日したファンが勝利を祝う場所として押しかけることも考えられます。
このところ飲食店では、外国人観光客等を迎えるにあたり新たにキャッシュレス決済手段を導入したりと、環境整備を進めています。渋谷の飲食店では、条例に従って路上ではなく店内で飲食してもらえることを、切に願っているに違いありません。
※日本で祝ったり、広まったりすることについて「良くないと思う」かつ、仮装することについて「良くないと思う」と回答した人

●調査概要
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:20~69歳の男女、首都圏は東京都(一部除外)、神奈川県(一部除外)、埼玉県(県西の一部除外)、千葉県(県東、県南の一部除外)、茨城県の一部に在住(おおむね90分通勤圏)者が対象
調査期間:2019年9月2日(月)~2019年9月10日(火)
有効回答数:10,378件(首都圏5,940件、東海圏1,586件、関西圏2,853件、各ウエィトバック後件数)
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