「忙しい」が口癖のあなたへ ニーチェとアドラーに学ぶ「多忙な人の深層心理」とは?

「忙しい」とは、現代のビジネスパーソンがもっとも口にする言葉のひとつかもしれません。その裏に隠された心理について、哲学ライターの西宮ゆかりさんが哲学者・ニーチェと心理学者・アドラーの教えから紐解きます。


怖い、めんどう。だから見て見ぬふり。

 実は同じような指摘は、アドラーの心理学にも登場します。

 アドラーは、人間は「過去の原因」ではなく「今の目的」のために行動しており、ゆえに人間の行動にはすべて目的がある、という『目的論』を主張します。「仕事が忙しいという『原因』」ではなく、「自分の本心や問題から逃げたいという『目的』」が先にあるというわけです。

 仕事が忙しいと言いながら、通勤電車や寝る前のベッドの中でスマホを片手に時間つぶしをしていませんか? 「趣味や恋人、仲間を作る」「人生や未来について考える」といった目的があれば、自ら進んでそのための時間を作り、考えて行動するはずなのに、です。

 もしかしたら自分は、自分の本心や問題から逃げているのではないだろうか? そう内省してみることが、まずは大切な一歩になるでしょう。

寝る前にスマホを見る人のイメージ(画像:写真AC)

「多くの人は自分の弱点に言い訳をして見て見ぬふりをする」と、ニーチェは『漂泊者とその影』(1880年)で指摘しています。

 なぜなら自分のマイナス面と向き合うことは、「情けない、恥ずかしい、悔しい、みじめ」というさらなるマイナスの思いを抱くことにもつながるから。そして短所と向き合い落ち込めば、その後には立ち上がり、また歩き出すための力も必要になります。そのためには多くの労力と精神力、さらには思考や行動を変える必要にも迫られるかもしれません。その変化が怖くてめんどうくさくて、人はつい問題から逃げてしまうのです。

 けれど長い目で見れば、見て見ぬふりをしていた問題がのちにもっと大きな問題に発展してしまったり、歳を取ってからあのとき向き合っておけばよかったと後悔したりすることもあるのだということを、つねに頭に入れておかなくてはなりません。

成功者は自分の弱点を熟知している


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