子育ては大変だとわかっているのに、なぜ人は子どもを産み育てるのか

電車にベビーカーで乗れば邪魔者扱いされるような現状にありながら、なぜ人々は子どもを産むのか――。ライターの秋山悠紀さんが持論を展開します。


子育ては、自己満足でエゴだけど

「人はなぜ子どもを産み育てるのか」という問いへの答えは、親のエゴであり自己満足というしかありません。母親が子育ての苦労や愚痴を吐いたときにインターネット上で目にする「自分が好きで産んだんでしょう」という意見は確かに不寛容といえますが、決して間違いではありません。

 子育てとは常に「なんで今そうなるの?」「今そんなことしないで!」「いつまで続くの?」というしんどい出来事の連続です。愛しい子どもにイライラしている自分自身に、子育てに対する世間のギスギスした視線に疲弊し、絶望さえ感じることもあります。

子育てのイメージ(画像:写真AC)

 しかしそれらすべてを吹き飛ばしてくれるのが、子どもの笑顔や成長です。それらを通して、自分が親として人として成長させてもらえるのです。他人から「子育てって、何がいいの?」と聞かれたとき、このような月並みな言葉が多くの人から語られるのは、心の底からそのように感じているからでしょう。

 2018年に放送されたドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系)で、血のつながらない娘のみゆきに義母の亜希子が幼い頃に両親を亡くした過去を打ち明けるシーンで、このようなことを言っていました。

「私は孤独を感じていた心の隙間を埋めるためにあなたを育てた。エゴで育ててきたから、恩を感じる必要などない」

 そう言われたみゆきは、「お母さん、バカじゃないの。そういうのを愛って言うんだよ」と一蹴。

 産後間もない産褥期(さんじょくき。出産後に母体が回復するまでの期間)、メンタルがボロボロになっていたときにこのシーンを見て、究極のエゴと愛を知ることができるのなら――と、少し前向きな気持ちになれたことを覚えています。

自分の子どもは「光」であり「推し」

 子どもは自分にとってどのような存在なのかを考えてみると、ふたつの言葉が浮かびます。それは「光」と「推し」です。

 出産した直後のわが子はしわくちゃで小さく、お猿さんのような顔でしたが、筆者はなぜだか光る玉のような、キラキラとした宝石のように見えました。自分の人生にこの子はどのような希望や光を与えてくれるだろうか、また自分はこの子にどれほどの幸せな人生を与えられるのだろうかと。悶えるような陣痛やお股が裂けそうな出産の痛みも忘れて、ただぼーっと考えていました。

 保育園に子どもを迎えに行くと、たくさんの子どもたちの中で自分の子どもはひとりだけ光って見えます。筆者を見つけて「やったー!」と嬉しそうなその笑顔で、仕事の疲れが吹き飛ぶのです。

子どもとの対峙から生まれる感覚


【1万人に調査】8割のママ・プレママがYouTubeを日常的に視聴! 人気のYouTuberは?

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190922_ikuji_03-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画