予約の取れないヘッドスパ「プーラ」監修のサロンが武蔵小杉にオープン 「ゴッドハンド」直伝の技を体験

  • ライフ
予約の取れないヘッドスパ「プーラ」監修のサロンが武蔵小杉にオープン 「ゴッドハンド」直伝の技を体験

\ この記事を書いた人 /

アーバンライフメトロ編集部のプロフィール画像

アーバンライフメトロ編集部

編集部

ライターページへ

「予約の取れないヘッドスパ」として、メディアでも数多く取り上げられてきた「プーラ(PULA)」。その経営者で「ゴットハンド」の異名を持つ辻さん監修のサロン「ヘッドスパ専門店うつくし」が武蔵小杉にオープンしました。同サロンを訪れ、辻さんに話を聞くとともに直伝のマッサージを体験してみました。

マッサージから使用製品まで「ゴットハンド」が監修

 髪の毛のカットやカラーリングでヘアサロンに行った際、美容師さんにサービスで頭皮マッサージをしてもらった経験のある人も多いと思います。プロにやってもらうのは、なんとも気持ちの良いものです。

「ヘッドスパ専門店うつくし」でのマッサージイメージ。独自の首元へのアプローチを開発(画像:T-CUBE)



 この頭皮マッサージだけを行う「ヘッドスパ」の利用率について、リクルートライフスタイルが2019年6月に発表した調査結果によると(20万人以上の都市在住者1万3200人対象)、女性全体で15.1%、男性全体で14.1%とさほど高くないようです。

 そのなかで、「予約の取れない店」として知られるヘッドスパ専門店「プーラ(PULA)」は、2011(平成23)年に浦和でオープンしました。

 同店の経営者で「プーラ式ヘッドスパ」の開発者でもある辻 敦哉(あつや)さんは、15年に渡って2万人以上にヘッドマッサージを施してきた経歴の持ち主。その卓越したテクニックから「ゴッドハンド」の異名を持ち、テレビや雑誌など、メディアにも数多く取り上げられてきました。出版された自著2冊は、合わせて発行10万部を超える話題作となっています。

 2019年8月23日(金)、辻さん監修のヘッドスパ2号店となる「ヘッドスパ専門店うつくし」が武蔵小杉にオープンしました。現在、辻さんは「プーラ式ヘッドスパ」を全国に広めることを目標にプロデュースに徹し、スパニストの養成を行っています。同店を訪ね、ゴットハンド直伝のヘッドスパを体験するとともに、辻さんにも話を聞きました。

 ヘッドスパの多くは、頭から首にかけての凝りや疲れを和らげることを主目的に行われますが、プーラ式は独自開発の「頭皮ケア」と「マッサージ」の両面からアプローチ。疲れを取り除くに留まらず、脱毛を軽減させ、体の自然治癒力を高めることを目的としています。

「ヘッドスパ専門店うつくし」のオーナー兼スパニストは、元美容師の木村小巻さん。ヘッドスパに携わったことがきっかけとなり、ホリスティック(自然治癒力を癒しの原点におき、増強することを治療の基本とする)や頭皮学を習得。さらに、辻さんのもとで学び、同店のオープンに至りました。

 コースは、頭皮ケアを中心とするスカルプコースと、マッサージを重点的に行うオイルヘッドスパのふたつで、記者はスカルプコースを選びました。

首や頭の筋肉への「指の入れ方」が最重要

 最初に木村さんによる記者の「頭のMAP」の確認。疲れ具合のわかる頭のポイントが4か所あるそうで、そこを押した際に「弱い」「ちょうどいい」「痛気持ちいい」「痛い」のどれに当たるかを聞くことで、頭皮の癖や特徴も把握できるといいます。これをイラストと数字で情報化するので「頭のMAP」と呼んでいて、マッサージの力加減の目安にもなるとのことです。

 この頭のMAP確認後、まずはシャンプーから。サロンで使われるヘアケア製品はすべて、辻さんがプロデュースや開発を行ったオリジナルです。

シャンプーイメージ(画像:T-CUBE)



 シャンプーの次は、頭皮の酸化皮脂を取るジェルパック。ひんやりとした感覚の後にレモングラスのいい香りが漂ってきて、早くも眠気が。しかし、ここで寝てしまっては取材にならないので、意識を強く保っているところに、スチームキャップを被せられ、ゆらゆらとした煙が立ち込めてきてさらに危険な状態に。

 なんとか意識を保った10分後、再度シャンプーを使ってプーラ式頭皮マッサージを開始。ここが、木村さんの腕の見せ所。首や頭の筋肉への「指の入れ方」が最重要で、これをマスターして初めて辻さんからお墨付きがもらえ、店を持てるのだそうです。

 記者は「今までのお客様で一番硬いかも」と木村さんに言われるくらい凝り固まった筋肉の持ち主。正直、その細い指先で凝りがほぐれるのかと心配でしたが、次々とツボにジャストミートするため「痛気持ち良さ」全開でした。

「ポジションを取って指の入れ方をきちんとしていれば、入れた力以上にしっかり効果を感じてもらえます。あちらこちらを揉む必要はなく、マッサージは上達するほど、ごくシンプルになっていくものなんです」(木村さん)

 シンプルなマッサージこそがゴッドハンドへの道。それが、辻さんからの大きな学びのひとつと木村さんは話します。

体感したプーラ式ヘッドスパの長所とは?

 ハーブのパックをした後にトリートメントのスプレーをして、肩周辺のマッサージへ。これがまた、副交感神経の活動を一気に高めるかのような気持ちよさでした。

 頭を最初にマッサージすると、「回復の連鎖」で他の身体の部分も自然とほぐれ、首や肩の凝りへのアプローチがしやすくなるというのが、木村さんが経験から得たことだそうです。記者のように鉄板のごとく肩の凝りがひどい人ほど、その恩恵を受けやすくなるというのは納得のいくところ。

「ヘッドスパ専門店うつくし」の木村小巻さん(2019年9月11日、宮崎佳代子撮影)



 すべてが終わると、頭単体の爽快感だけではなく、凝りのひどかった肩も軽くなって身体全体がすっきり。心なしか肌ツヤも良くなった気がしていると、「マッサージによって顔のむくみが取れて小顔になった、顔色が良くなったとおっしゃるお客様も多いです」と記者の心の中を読んだかのような木村さんの言葉。

 スカルプコースは夏の紫外線によって引き起こされる、頭皮ダメージによる脱毛を防ぐ目的で受ける人が多いため、秋は混み合う時期だそうです。記者が訪れたのはオープンして1か月経っていない時期でしたが、すでに予約一杯となっている日が何日もありました。

 コースの所要時間は55分ですが、カウンセリングの時間も加えると80分程度となります。1回1万円で、同店は女性専用サロンです。男性は、浦和にある1号店の「ヘッドスパ専門店ライルfromプーラ」を利用できます。

 疲れを感じている部分は人それぞれで、マニュアル化されたマッサージは効果に個人差のあるもの。プーラ式ヘッドスパの人気は、個々の「頭のマップ」を通して疲れを的確に見つけ、「頭の筋肉のほぐれ」がもたらす自然治癒力を疲労部分の回復につなげるテクニックにあると感じました。

「頭はあらゆる不調の第一ケアとして有効なんですよ」と辻さん。百聞は一見にしかず。予約が取れるうちに、ゴッドハンド直伝の技をぜひ。 

●ヘッドスパ専門店うつくし produce by プーラ 概要
・住所:神奈川県川崎市中原区小杉町3-260-21 ko3ビル2階
・営業時間:平日 10:00~18:00、土日祝 10:00~20:00
・定休日:火曜
・アクセス:JR「武蔵小杉駅」から徒歩3分、東急田園都市線「武蔵小杉駅」から徒歩5分
※完全予約制

関連記事