人気作品「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎を支える、揺るぎない「7つのテーゼ」とは

大人気作品「孤独のグルメ」。その主人公・井之頭五郎の真髄は「アウトローなノリ」と指摘するのが、ルポライターで著作家の昼間たかしさんです。そんな昼間さんが同作の歴史とその本質について解説します。


人気は「B級グルメのメジャー化」と連動

 しかし、連載はまったくといってよいほど話題になりませんでした。なぜなら、掲載誌が売れなかったから。当時、筆者はリアルタイムで雑誌を買っていましたが、イメージは「SPA!」の月刊版。よくも悪くも、より濃厚なマニア受けする誌面が一部の読者にウケても、幅広い支持につながらなかったのです。

 結果、「PANjA」は1996(平成8)年6月号で休刊。翌年の1997年に「孤独のグルメ」は単行本として発売されましたが、こちらもまったく話題になりませんでした。それがにわかに脚光を浴びるようになったのは、21世紀に入ってからです。

 きっかけは、何人かの読者が作中でモデルとなった店を実際に探し当て訪問する、一種の「聖地巡礼」です。それが、知る人ぞ知る店を探索する「B級グルメのメジャー化」とシンクロする形で、現在の作品人気を生み出したのです。

「B級グルメ」という言葉は1985年からあった

 さて、今では当たり前のように使われる「B級グルメ」という言葉。おいしさはもちろん、安く庶民的で味のある雰囲気や接客の料理店や料理を指す言葉として広く使われています。そうした店を訪れることを趣味とする人は、限りがありません。

 でも、その言葉は当初の意味とは大きく変わっています。「B級グルメ」の生みの親はフリーライターの田沢竜次さん。主婦と生活社(中央区京橋)が発行していた情報誌「月刊アングル」で田沢さんが連載していた、「田沢竜次の東京グルメ通信」を「東京グルメ通信」として単行本化するときに、帯に「B級グルメの逆襲」という言葉を記したのが最初です。時に1985(昭和60)年12月のことでした。

「特定の店の常連にならないように」


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