百害あって一利なし? 子どもの教育に、父親が中途半端に首を突っ込んではいけないワケ

近年、子どもの教育に「口出しする父親」が増えているそうです。元塾講師でライターの中山まち子さんその背景と功罪を解説します。


成果主義に走る父親

 父親が教育に関心を持つと、子ども自身は「父親は自分に関心がある」と安心します。しかし、あまりにもヒートアップすると話は別。教育熱心な母親は子どもを感情的に叱りがちですが、それに比べ父親は、子どもの教育に対して成果主義的な「仕事目線」になりがちなのです。

偏差値の高低でほぼすべてが判断されてしまう受験(画像:写真AC)

 テストを受けると、結果は偏差値として数値化されます。その値が低いほど、父親はこれまで費やしてきた時間や費用に対して文句を言い出すことがあります。

 特に妻が専業主婦の場合、「塾の月謝にどれだけ支払っているか、お前は分かっているのか」と子どもに怒りをぶつけるケースもあります。また、子どもが第一志望とする学校の偏差値が低いとわかった途端、子どもや妻に突然怒り出し、「自分が管理する」と言い出し始める父親もいるのです。

スケジュールを管理をし、子どもに無理をさせる理由とは?

 筆者が塾で講師をしているとき、「自分が管理する」と宣言したある生徒の父親は受験直前期になって別の塾にも通わせ始め、その生徒はほぼ毎日塾に通う羽目になりました。

 生徒が塾から帰宅したら、父親は生徒の横に座り、日付が変わるまで勉強させました。生徒の集中力は、以前にも増して途切れがちに。

 また本人の意思を無視して塾を併用したことで、宿題が増えすぎ、受験での重要単元の復習に時間を割くことができなくなりました。筆者は「悪影響でしかない」と肌で感じたものです。

 受験のラストスパート時期、その生徒と一番仲の良い先生が話を聞いたところ、驚くような言葉が返ってきました。

「父親は自分の受験結果を、職場で自慢したいだけなんだろうね」

 父親がヒートアップしている理由を、この生徒はしっかり見抜いていたのです。結局、受験に失敗。しかし本人は呪縛から解き放たれたような明るい表情で、母親と塾に挨拶にやってきました。

子どもの逃げ場を失い心身ともに疲れさせてはいけない


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