バブルから令和まで――若者が住みたい「東京の街」は、30年間でどのように変化したのか?

バブル期から現在までの「若者が住みたい街」について、ルポライターで著作家の昼間たかしさんが解説します。


江古田は「オシャレ感の乏しい吉祥寺」

 まず家賃の安い人気スポットは、第1位から江古田、三軒茶屋、荻窪、調布、大山。男性ひとりあたりの女性の密度の高さは、上から吉祥寺、八王子、国立、千歳船橋、上石神井の順。女性に人気のエリアは自由が丘、下北沢、代々木上原、学芸大学、永福町と記されています。

江古田駅の位置。池袋駅まで電車でわずか7分の距離(画像:(C)Google)

 家賃がもっとも安い江古田は、現在でも日本大学芸術学部(練馬区旭丘)や武蔵大学(同区豊玉上)など、大学が集中している若者に優しい街です。1980年代には、まだ100円でラーメンが食べられる店がありましたし、1990年代になっても定食が300円台の店が残っていました。

 家賃だけでなく食費までが安い街というのは、いつの時代でも人気なのは当然です。古くからの店は減っていますが、若者の多さゆえに「オシャレ感の乏しい吉祥寺」というテイストは、ずっと残っていきそうです。

今でも続く「住んでるのは吉祥寺」現象

 吉祥寺も若者に人気の街です。1980年代にはパルコや丸井、成蹊大学といった渋谷ノリの文化と、1970年代から続くヒッピー的なノリの土着文化が入り乱れていました。それが30年くらいの間にうまく融合し、独特の吉祥寺文化圏を作っています。

 しかし、人気ゆえに家賃は高いのが吉祥寺の問題点です。泣く泣く駅周辺を諦め、外縁部で物件を探す若者は少なくありません。三鷹に住んでいる若者も多いですが、中には西武新宿線の武蔵関駅(同区関町北)周辺に住む人も。

どう見ても、吉祥寺駅から歩いていけない武蔵関駅(画像:(C)Google)

 吉祥寺からバスで移動する距離なのに、なぜか「住んでるのは吉祥寺」と主張する現象はいつの時代でも見受けられます。

デフレ時代が生んだ、自由が丘の凋落


【首都圏アンケート】単身者が選んだ「住みたい街ランキング2019」 1位は吉祥寺、2位以下はどうなっている?

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/09/190916_sumitai_05-150x150.jpg

おすすめ

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画