原宿・竹下通り発 80年代にタレントショップとファンシーグッズが全国に広まった理由

1980年代に大ブームとなったタレントショップとファンシーグッズ。平成文化研究家の山下メロさんがそんな当時を解説します。


キャラ雑貨、サンリオがけん引

 このように、キーホルダーや文房具に限らず、食器や服飾品などさまざまなアイテムを展開していったのは、まさにファンシーショップの影響が強いでしょう。

 ハローキティやマイメロディを生み出したサンリオ(品川区大崎)を筆頭に、自社で作ったキャラクターイラストをさまざまな生活雑貨に展開していったのです。

ファンシーグッズのバリエーション(画像:山下メロ)

 サンリオにはギフトゲートと呼ばれる専門店も数多くありましたが、1980年代ごろには学研やコクヨ、ユーカリなどさまざまなメーカーもキャラクター商品を作るようになっていました。

 それらのブランドの商品を置く小売店は、当時「ファンシーショップ」と名乗っていて、さまざまな町にあったのです。

イラスト商品が多産された理由

 ファンシーショップの商品に印刷されたイラストは、小動物や子どもをモチーフにして、動物は擬人化し、二頭身にデフォルメをほどこして、漫画風でありながらデザインとして多用されたアルファベットとも調和する洗練されたものでした。

ファンシーショップの外観(画像:山下メロ)

 タレントショップで売られていた、いわゆる「タレントグッズ」のイラストは、これらファンシーショップの商品の多大な影響を受けていたと考えられます。

 タレントグッズ以前は、ブロマイドなどの写真を販売することが多かったのですが、その場合は飽きさせないように何パターンも写真を撮影しなくてはなりませんし、少しでも時間がたつと古く見えてしまいます。

 その点イラストの場合は古い印象になりづらく、そしてサンリオのキャラクターのようにしっかりしたデザインで作り、価値を付与すれば、同じイラストを何度も、何種類も商品化し続けられるのです。

 写真撮影と違ってタレント本人が稼働する必要もありません。たまに店頭に立って「タレントショップに行ったら、もしかしたら本人に会えるかも!?」と思わせておけばいいのです。

「実在の偉人」がファンシー化

 同じころ、全国の観光地では、戦国武将などの「実在の偉人」がファンシーグッズの方法でファンシーイラストに仕立て上げられました。それがファンシー絵みやげです。

ファンシー絵みやげの数々(画像:山下メロ)

 こちらもタレントグッズと同じような利点がありながら、少し事情が異なります。観光地にまつわるキャラクターというのは、人気の戦国武将や昔話の主人公でない限り、テレビタレントほど子どもの人気がないこともしばしばです。

 しかし当時は子どもの数が多いので、子どもが欲しがる商品を作りたい。そこで子どもが欲しがる存在に転換する方法が、ファンシーイラスト化だったのです。

原宿から地方への流れ


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