学校行事の定番「遠足」が次々と行われなくなっているワケ

元塾講師でライターの中山まち子さんは、学校行事の定番だったはずの遠足が現在減っているといいます。いったいなぜでしょうか。


遠足の代わりに校外学習が激増

 筆者世代で「社会科見学」と呼ばれていた校外学習は、遠足の代わりとして存在感を増しています。

遠足で食べる弁当のイメージ(画像:写真AC)

 小学3~4年生になると、班別に調べ物をしたり、意見を述べあったりして、ほかの子と力を合わせながら作業することを学んでいきます。校外学習はダムや水道局、下水道やごみ処理場など、生活をする上で重要な施設に足を運びます。

 筆者の子どもたちが通う小学校では4年生のときに年4回程度、校外学習を行っています。集団行動や班別行動に慣れさせて、5年生と6年生の宿泊を伴った校外活動をスムーズに行うためです。

 遠足同様にお弁当持参ですが、学年によっては1年間に複数回行われるため、親の負担は少なくありません。また、校外学習は「授業の一環」のため、おやつを持っていくのは基本的に禁止。無邪気におやつ選べられないのは、気の毒といえます。

校外学習では、学習単元や集団行動を学べる

 筆者が子どものころ、遠足で勉強っぽい内容を学ぶことはありませんでした。その学年の体力に合ったハイキングコースを歩くなど、体育のような色合いが強かった記憶があります。

 現在、遠足の代わりとなっている校外学習は、学習を前面に出した内容となっています。筆者の子どもたちを見ていても、班ごとに下調べをしたり、ときには週末に宿題が出されたりすることもありました。施設に出向いた後、教室内で各班が発表をし、連携しながら班の中で自分の役割を果たすことを学んでいるようです。

 子どもたちの話を聞いていると、「純粋に子どもが楽しめる行事」というものが少なくなっているような気がします。子どもの教育を取り巻く環境は昔とは大きく異なります。週休2日の実施や脱ゆとり教育による学習内容の増加にともない、昔ながらの遠足よりも、授業を補完する要素が強い校外学習を行うようになったのは、ある意味自然なことなのかもしれません。

人前で発表する機会が増えるメリットも


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