食べ歩きだけがこの街の魅力なんて言ったの、誰ですか? 江東区・砂町銀座【連載】東京商店街リサーチ(1)
2019年9月16日
知る!TOKYOフリーライターの荒井禎雄さんによる連載「東京商店街リサーチ」。23区内の商店街とその周辺情報から、エリアの隠れた魅力を掘り起こします。記念すべき第1回目は江東区「砂町銀座商店街」です。
専門店が残る商店街
●商店街の充実度
少々の不便さがもたらすメリットという点で、販売価格の「低め安定」という点も注目したいところです。
商店街に複数軒ある八百屋や魚屋などを見て回ればわかるとおり、都内としては価格と品質のバランスがかなり良く、生活向きの商店街だとわかります。店の数が多い分だけ特売品も多く、生活費を無理なく抑えられます。
また砂町銀座は、生鮮3品(魚・肉・野菜)を扱うお店がたくさんあるだけではなく、「失われつつある専門店」が残っています。
例えばお茶屋に乾物屋、金物屋に瀬戸物屋、豆腐屋におでん種屋に、うどんと和菓子のお店など多種多様。この「業種が幅広い」「売り場が多くて選べる」という点こそ砂町銀座の魅力であり、シャッター通り化した、もしくは単なる飲食店街となった多くの商店街が失った要素といえます。

その一方で、商店街の中ほどにはコストパフォーマンスに優れたスーパーとして知られる赤札堂もあり、生鮮品や日用品の買い物にはまったく困りません。
立ち食いに魅せられ、焼き鳥好きになった息子
●食べ歩き天国
前述のように、砂町銀座が「食べ歩き天国」であるのは事実です。それを証明するかのように、明治通りから入っても、丸八通りから入っても、まず目に入るのは惣菜屋と、それに並ぶ行列です。

ところが、そうした惣菜屋だけではなく、この商店街にあるお店の多くは昔ながらの手法の手作り商品を売っており、持ち帰りの出来る飲食店も多数。
例えば、洋菓子店「モカドール」はドイツパンとケーキのお店で、味へのこだわりはかなりのもの。ここのドイツ風アップルパイとモカロールは私のイチオシです。
また、大人気の焼き鳥屋「おか田」は店の脇に立ち飲みスペースがあり、缶ビールを買って立ち飲みする事も可能。余談ですが、息子が3歳の頃にここで焼き鳥の立ち食いを経験させてみたところ、相当楽しかったらしく、彼はそれ以来、大の焼き鳥好きになってしまいました。
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