隣人は「近くて遠い存在」 私たちはどうすればわかり合えるのか? 過去の苦い経験をとおして考える

隣人トラブルは、いつの時代もつきものです。そんなトラブルについて、過去の記憶と、また別の思いを重ねながら、ライターの秋山悠紀さんがつづります。


「あの家とは関わらないで」に発展

 幸いなことに、筆者は噛まれたり頭を打ったりすることはなく無傷でした。しかし近くにいた筆者の母親は、娘が目の前で大型犬に襲われたことがショックだったのでしょう。メロンを追いかけてきたよし君のお母さんに、抗議しました。

 そして話は、メロンが以前から危ない存在だと思っていたことや、地区のすべての人が町内会に入っているにもかかわらず、よし君の家がかたくなに拒み続けていることへの不信感に飛び火したのです。

狂暴な犬のイメージ(画像:写真AC)

 すると最初は謝っていたよし君のお母さんも、「引越しの挨拶時にメロンがいることを承諾したはずなのに、今さら感情論でそんなことを言うのは筋が違う。私たちにこの町から『出ていけ』というのか。こちらは謝っているのだからもういいでしょう」と応戦。

 数分間の言い争いがあった後、「もういいです。とにかくこの件については謝りましたから」と言い残し、よし君のお母さんはメロンとともに家に帰っていきました。筆者の母がそこまでヒートアップしたのは、母自身がペット全般を苦手していたことや、実家の敷地内に糞をする野良犬や野良猫に困っていたことも一理あったのでしょう。

 しかし、筆者は知っていました。メロンは攻撃しようとしたのではなく、筆者ともっと仲良くなりたくて走ってきたということを。

 その日の夜、その旨を母親に伝えると「それでも、あなたが傷ついたのは事実。あちらさんは引越してきたとき、『メロンは人を襲わない』としきりに言っていたのに、約束が違う。それに、ちゃんと謝れば許す気にもなるけど、さっきの態度は謝罪になってない」と、筆者はいさめられてしまいました。

 はっきりと言われたわけではありませんが、母親からのメッセージは、いわゆる「あの家とは関わらないように」。その後母親に扇動されるがまま、筆者はよし君と遊ぶのを止め、よし君から誘われることはなくなりました。

また仲良くなれると思っていたのに


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