遊女の悲哀とぬか漬けの匂いが交錯する街「三ノ輪」 陰鬱だけどなごむ、その不思議な魅力に迫る

都電荒川線の終着駅「三ノ輪橋」で知られる三ノ輪。このエリアにはどのような歴史があり、またどのような魅力的な建物があるのでしょうか。都市探検家・軍艦島伝道師の黒沢永紀さんが解説します。


都電のある風景

 荒川線の三ノ輪橋駅は近年、大和塀に「金鳥」の看板など、昭和30年頃のイメージに改装され、特に大正時代の市電を模したデザインの車輌が停車しているときなどは、とてもレトロな雰囲気を醸します。

 構内の出入口にあるのは、龍門石碑体の駅名が渋い蔦(つた)の絡まるアーチ。戦前までは、隣接する日光街道を走る路面電車の駅が「三ノ輪町」、この荒川線の駅が「三ノ輪」でした。

蔦のからまるアーチの門ごしに見る夕暮れ時の三ノ輪橋駅(画像:黒沢永紀)

 夕暮れ時、アーチ越しにボンヤリと浮かび上がる三ノ輪橋駅は、さすが関東の駅百選に選ばれるだけあって、とても風情があります。

歴史を伝える梅沢写真会館

 三ノ輪橋の駅前にある「梅沢写真会館」は、アール・デコ様式が散りばめられた1927(昭和2)年築のモダン建築。

 元々、荒川線の前身だった王子電気軌道、通称「王電」が入居していたことから、地元では「王電ビル」の愛称で親しまれる、ランドマーク的な存在です。先の戦禍をかろうじて免れた、貴重な生き証人といえるでしょう。

箕輪のランドマークともいえる昭和モダンな旧王電ビル(画像:黒沢永紀)

 1階の通り抜け通路は、日光街道沿いにあった三ノ輪町駅とを結ぶコンコースの名残。90余年の間、一度も手を加えられることがなかったのか、劣化がとても激しく、それがかえって長い年月の経過を感じさせてくれます。

元気な商店街 ジョイフル三ノ輪


【写真】懐かしい、そしてなぜか落ち着く……都内にある路地裏の風景(8枚)

画像ギャラリー

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