答えのない「閉塞感」に覆われた世界で、われわれはどうしていけばよいのだろうか

日本に漂うこの「閉塞感」に対して、われわれはどう向き合えばよいのでしょうか。イベントプロデューサーのテリー植田さんが持論を展開します。


これまで当たり前とされてきた権威が崩壊

 ここで、東京の閉塞感について考えてみたいと思います。いったいいつから閉塞感を感じるようになったのでしょうか。いろいろと記憶を遡ってみたところ、あくまでも仮説レベルですが、「ここもしれない」というタイミングがあったのです。

東京で行われるイベントのイメージ(画像:写真AC)

 元アメリカ副大統領のアル・ゴアが出演した、地球温暖化に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画「不都合な真実」の公開が2006(平成18)年です。ゴア氏はのちにノーベル平和賞を授与されました。しかし、そんなノーベル賞も今ではセクハラ・スキャンダルにまみれて権威は失墜。村上春樹の受賞有無などで、浮かれているのは日本人だけでしょう。

 これまで当たり前とされてきた権威や伝統、労働、ルールが雪崩式に崩壊しているような気がします。人生100年も生きられないし、働き方改革もでたらめ。年金も払いっぱなしで、われわれが生きているうちに支払われないかもしれません。

 そういえば最近、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが有名女優からのセクハラ告発を受け、ハリウッドを揺るがしました。

閉塞感を完全に打ち破った映画「全裸監督」

 映画の話になったので勢いで書きますが、NETFLIXで8月から190か国に配信されている「全裸監督」(山田孝之主演)は、とてつもなく面白かったです。シーズン1の全8話を配信初日に朝までかけて全部観ました。

 贅沢な予算、1980年代が忠実に再現された新宿の美術セット、テレビではダブーとされている内容の数々、演技のクレイジーさ、どれをとっても、日本の映画業界に対する閉塞感を完全に打ち破っていて、爽快極まりません。

 NETFLIXの凄さは全世界に1億5100万人の会員がいて、その収益を予算としてオリジナルコンテンツを制作しているところにあります。コンテンツの配信中、コマーシャルはありません。

 私が、NETFLIXにハマったのは「ストリートグルメを求めて」というグルメドキュメンタリー作品がきかっけです。世界中のストリートにある人気屋台の主人を追ったドキュメンタリーで、朝の仕込みから仕事が終わるまでの風景や語りが、最新の映像でつむがれているのです。

タイの屋台のイメージ(画像:写真AC)

 この番組は、過去ではなく現在のストリートにある面白い店を扱っており、ドキュメンタリー形式の旅行ガイドとも言えます。それも世界中。実際に作品で配信されていたベトナムのホーチミンにある、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)が有名な人気屋台は私が行った店でした。

「ストリートグルメを求めて」はメディアが持つ閉塞感を完全に打破して、全世界のエンタテイメントに仕上げているのです。

会社員としての働き方に違和感


【写真】「働く」を楽しむコミュニティ型プラットフォーム「フリーランスビレッジ」開始

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