世の中は「解釈」次第でいかようにもなる 古きドイツの知恵がネガティブ感情を生きる力に変える

一般的にネガティブな意味で受け取られがちな、イライラや怒り、悲しみといった「負の感情」。しかし物事はそう簡単ではないようです。哲学ライターの西宮ゆかりさんがドイツの哲学者・フリードリヒ・ニーチェの言葉を引用して解説します。


「自分の『なぜ』を知れば道が見える」

3.ありのままの自分を見つめる
 自分を責める人の大半は、「自分はもっと強くならねば」と考えているのではないでしょうか。でも最初から強い人って、この世の中にどのくらいいるのでしょうか。そもそも、「強い」とは何でしょうか。強そうに見えても、他人の見ていないところで努力をしていたり、逆に現実を直視しなかったりする人はいるわけです。

ポジティブなイメージ(画像:写真AC)

 ニーチェは『漂白者とその影』の中で、成功している人でも普通の人と同じように欠点や弱さがあることを指摘します。彼らは弱点を隠しているわけでなく、あたかも強さのバリエーションであるように見せます。それができるのは、自分の弱さや欠点を熟知しているから。他人はさまざまですが、自分は自分。強くなろうと思ってすぐになれるわけではありません。ありのままの自分を見て、今の自分ができる小さくても確実な一歩を考えましょう。

4.自分を観察する
 怒りや悲しみに負の感情を感じるのは、あなたの理想と現実に大きなギャップがあるからです。もし感じたら自分を観察するチャンスです。「自分はこれくらいのことが起こると『悲しみ』を感じる」などと、自分自身のキャパシティーが分かったり、「普段よりも疲れている」と観察できたりします。

 1888年に発表された作品『偶像の黄昏』の中で、ニーチェは「自分の『なぜ』を知れば道が見える」といいます。現実の自分が分かれば分かるほど、落ち込むことも減らせるでしょう。

5.「負の感情」を「問題解決」に変える
 負の感情をできるだけ感じたくないと思うのも人間です。負の感情を感じたら、感情に流されず、問題を解決する方向に考えを変えましょう。そのためには、冷静な思考や客観的な判断が必要になります。ささいなことでイライラするなら、心身に余裕がない証拠です。「何もしないでゆっくり休む」「リフレッシュをする」「今日は何もしない」というのもひとつです。実はニーチェも、自己嫌悪に陥ったらたっぷり眠ることだと、前述の『漂白者とその影』の中で書いています。

 いつまでも自分を責め続けるのは、辛いものです。今こそ視点を変え、自分を責めるのではなく、目の前の物事に対して現実的に対処していきましょう。


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