なぜ都内では書店閉店が相次ぐのか? 大手チェーン「文教堂」経営再建から見る、リアル店舗の現実とは

6月に業再生ADR手続を申請し、経営再建に入ることとなった大手書店チェーン「文教堂グループホールディングス」。その詳細と首都圏「リアル書店」の今後について、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。


入居する商業ビルにも影響が

 こうしたなか、大手書店がテナントとして入居している大型商業ビルにも影響が出ています。

2017年以降に渋谷で閉店となった主な大手書店(緑字)と周辺の地価推移。とくに駅チカでは再開発が進み、地価の上昇が著しい(画像:都市商業研究所)

 2016年に閉店した新宿高島屋の紀伊國屋書店跡にはニトリが、2017年に閉店した渋谷駅前のブックファースト跡にはヴィレッジヴァンガードが、2018年に閉店した渋谷センター街のブックオフ跡にはGUが出店するなど「都心の一等地」では跡地活用が進みつつあります。しかし、少し駅から離れた文教堂CA渋谷店の跡地は閉店から2か月経った現在も空き店舗のままとなっています。

 こうした「書店跡の空き店舗問題」は、郊外地域ではさらに深刻なものとなっています。先述した2018年以降に閉店した都内の文教堂店舗7店を見て分かるように、同社の店舗の多くは首都圏の駅チカのビルイン店舗であり、とくに「東急ストア」「西友」「マルエツ」などを中心としたスーパーマーケットに出店する例が目立っています。しかし、それらの店舗跡は閉店から数か月経った現在も殆どが空き店舗となったままです。

 近年「業態不振」と言われる総合スーパーは、大型テナントとして書店を導入することで集客の要としている例や、書店のテナント収入により直営売場の売上減少を補うことで経営を維持している例も少なくありません。「書店の経営問題」は、こうした総合スーパーにとっても頭が痛い問題となるのです。


【写真】今は亡きアニメガ「新宿マルイアネックス店」の様子

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190819_bunkyodo_03-150x150.jpg

おすすめ

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画