東京とマスメディアが作り上げてきた「恋愛文化」はいったいどこへ行く? 令和の今こそ考える

古今東西、恋愛話は鉄板です。そんな恋愛と都市の関係性について、日本女子大学人間社会学部准教授の田中大介さんが考察します。


恋するメディアと都市

 21世紀に入ってから、どのように変化したのでしょうか。マスメディアが作る恋愛物語は今でも恋愛のシナリオを提供していますが、その一方でインターネット上には大量の恋愛マニュアルが散見されます。今やデートコースを調べるのも、インターネット情報を参考にする時代です。

 では、恋人に「なる」ための舞台はどうでしょうか。20世紀後半はナンパが今よりもポピュラーで、都市の街路や消費・娯楽施設が出会いの舞台となっていました。また「ダイヤルQ2」や「テレクラ」という電話メディアも、アンダーグラウンドに使われていました。

マッチングアプリ利用のイメージ(画像:写真AC)




 それらと比較して、現在のインターネットやスマートフォンを利用した出会い系サービスは規模が大きく、また効率的に見えます。そのような出会いが、かつてのいかがわしさを残しつつも、もう少し出会いをカジュアルなものにしています。

 利用しているアプリやSNS、またそこでの発言や活動、写真、マナー、タイミング、プロフィールなどが相手を惹きつけ、遠ざける自己呈示(ていじ)の要素になります。いつでもどこでもつながれる関係だからこそ、その距離感やタイミングには念入りなマナーが必要です。情報の選択や加工が容易にできるがゆえの印象操作にも、いろいろと気を遣います。

 ひるがえって、「スマートフォン時代の都市」という舞台はどうでしょうか。いつでもどこでも記録・加工・発信できるスマートフォンは、日常のささいな出来事をイベント化する装置といえます。「盛る」装置といってもいいでしょう。

 また、恋愛を盛り上げる非日常的なイベントやスポットも必要です。都市部にはSNS映えし、恋愛をさらに高揚させるイベントやスポットが多くあります。企業や自治体もそれをビジネス・チャンスととらえているのが現状です。2000年代以降に増えた「イルミネーション」などのイベントや、2010年代に活発化した「街コン」などはそのわかりやすい実例といえるでしょう。

 次は、異性の友人の減少や恋愛文化のゆくえについて解説します。


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