東京とマスメディアが作り上げてきた「恋愛文化」はいったいどこへ行く? 令和の今こそ考える

古今東西、恋愛話は鉄板です。そんな恋愛と都市の関係性について、日本女子大学人間社会学部准教授の田中大介さんが考察します。


消費文化をけん引したバブル世代

 1980年代後半のバブル期には、東京やその近郊を舞台にした「トレンディドラマ」と呼ばれる恋愛物語が盛んに放送されました。都市情報誌やファッション誌はそのような物語をなぞるデートコースやマニュアルを特集し、都市は当時、恋愛の格好の舞台でした。

バブル期のイメージ(画像:写真AC)

 この時期に発刊された「Hanako」や1990年代に流行した「東京ウォーカー」は、東京や首都圏の最新スポットやイベント、旬の食べ物や流行のエンターテインメントを繰り返し紹介しています。

 特に東京ウォーカーに使われていた写真は、その多くが若い男女のペアモデルで、デートの手引きとして紹介されていたことがわかります。たくさんの人が恋愛物語にあこがれ、親密さを深めるために都市情報誌を読み、街へ出かけ、お金を使う――。20世紀後半以降、恋愛を起爆剤とした消費文化が、マスメディアを介して都市を活性化させていたのです。

 国立社会保障・人口問題研究所(千代田区内幸町)の「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」を読むと、「異性の交際相手」のいない未婚者の割合で、バブル期に20歳前半を過ごした世代がもっとも低いことがわかります。つまりその世代は、30代にかけて活発に異性と交際し、都市的な消費文化をけん引していました。

 なお、18~34歳の時期に婚約者と恋人のいる割合が男性で25%、女性で35%を超えていたのは、1992(平成4)年から2005(平成17)年までの間だけです。平成前期の日本社会は、かなりあけすけな「恋愛の時代」だったといえます。

恋するメディアと都市


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