「うんこ」なのになぜ人気? お台場に第2弾がオープン、うんこミュージアム・小林プロデューサーに聞く

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「うんこ」なのになぜ人気? お台場に第2弾がオープン、うんこミュージアム・小林プロデューサーに聞く

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横浜の「うんこ ミュージアム YOKOHAMA」続く第2弾、「うんこ ミュージアム TOKYO」がお台場に8月9日、オープンしました。その進化ポイントやコンテンツの狙いなどについて、総合プロデューサーである小林さんに話を聞きました。

「自分を解放できる体験につなげて欲しい」

 開設より4か月半で20万人の来場を記録した「うんこ ミュージアム YOKOHAMA」。その第2弾となる「うんこ ミュージアム TOKYO」(江東区青海)が8月9日(金)、お台場にオープンしました。目指す来場者数は6か月で35万人。総合プロデューサーである小林将(まさる)さんに話を聞きました。

「うんこミュージアム」総合プロデューサーの小林さん(2019年8月8日、宮崎佳代子撮影)



――「うんこ ミュージアム YOKOHAMA」から進化した点は、どのようなところでしょうか。

「うんこ ミュージアム YOKOHAMA」は郵便局をリノベーションした施設だったので、さまざまな制約がありました。また、初めてのオープンということもあり反省点も。東京はそれらの経験を踏まえ、導線の設計も含めて来場する方々がより楽しめるように改良しています。

――コンテンツはどうでしょうか。

 新しく増えたのは、「うんコンビニ UNKO MART」という物販コーナーです。ここは写真が撮れますし、館内で身につけて楽しめる商品も置いています。公式キャラクター(ウンベルト)が鎮座する「ウンベルトの間」も新設で、一緒に写真を撮れます。あと、「クソゲーコーナー」を拡大リニューアルして、「クソゲーセンター」としてゲームを4つ増やしました。

――メインターゲットは女性と子ども、どちらでしょうか。

 若い女性です。そのためSNS映えを考えて設計しています。汚い、臭いといった既存の概念をすべて排除し、「可愛い」「綺麗」「楽しい」ものにしました。一番遠い存在にいる女性が楽しめる要素を考えたため、それ以外の人たちも楽しんでもらえるものになったと思います。

――女性にとって、「うんこ」という言葉は口にしづらいです。この言葉を「叫ぶ」コーナーの狙いは、どのようなところにあるのでしょうか。

 女性が「うんこ」と大声で叫ぶのは恥ずかしいと思います。ですが普段、外ではできないようなことをやってみる、他の人がやっているのを見る。それによって、自分を解放できたり、新しい気づきがあったり、固定概念が外れて見方が変わったりとか、そういった体験につながってくれたらいいと考えました。

――女性に受け入れられるために、一番苦心された「仕掛け」とは何でしょうか。

 入口すぐのところにある、便器に座って「マイうんこ」を作る「MY UNKO MAKER」ですね。とてもパーソナルな行為を最初に堂々としてもらうことで、既存の「うんこ観」とは違う世界観をインストールしてもらう、思考を切り替えて楽しむきっかけになることを狙いました。そのアイデアを生み出すのに、一番苦心しました。

――来場者に「うんこミュージアム TOKYO」をどのように楽しんで欲しいですか。

 楽しみ方は人それぞれ。「うんこ ミュージアム YOKOHAMA」のときに、僕らが予想もしてなかった写真の撮り方や解釈をSNSで目にしました。東京でも自分なりの「新たなうんこミュージアムの楽しみ方」を見つけて欲しいですね。

「うんこミュージアム 」を初体験してみた

 オープン前日、「うんこミュージアム TOKYO」のメディア向けイベントが行われました。

クソゲームコーナーの「うんこ白羽取り」(画像:サニーサイドアップ)



 記者は、今回が初の「うんこミュージアム」です。

 ミュージアムに入ってすぐのところにあった、小林プロデューサーが「苦心した」という「MY UNKO MAKER」。ここに異なる色の便器がずらり並んでいて、好きな色の便器に座るように言われました。

 座った後、スタッフに「では、気張ってくださいね〜」と言われて、少々ばかばかしく感じながらカウントダウン。終わって立ち上がると、便器のなかにゴールドの「マイうんこ」が。

「ゴールドは予想しない色だった」と思っていると、スタッフから「ナイスカラーのうんこですね〜」と言われて、嬉しい気分に。小林プロデューサーの仕掛けにまんまと乗せられ、スイッチの入った記者でした。

 老若男女楽しめる「クソゲーセンター」で、スタッフにおすすめを聞きました。答えは、新ゲームの「うんこ白羽取り」。落ちてくるうんこを両手で受け止めるというシンプルなゲームですが、瞬発力が必要とされる難易度の高いもの。やり方を見せてもらったスタッフも失敗して、「これ、ほんと難しいんですよ〜」と言いながら、もう一度挑戦。

 この他に「UNKO RACE」「UNKO DIVING」「ときめきウンベルト」も新ゲーム。うんこでレースをする「UNKO RACE」も難易度が高め。「ときめきウンベルト」は、スタッフさんが「これは、クソゲー度がかなり高いですね」と笑っていました。

 横浜では表現しきれなかった「うんこかわいい」を表したとする「うんこ ミュージアム TOKYO」。可愛く、楽しく、そして綺麗、という世界観を楽しめるものでした。汚い、臭いというだけのイメージから、ちょっと見方を転換できる。そんなきっかけにもなる人も、少なくないことでしょう。

●うんこミュージアム TOKYO
・住所:東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京 プラザ 2階
・営業時間:10:00~21:00(最終入場受付 20:00)
・定休日:施設に準ずる
・アクセス:ゆりかもめ「台場駅」から徒歩5分、りんかい線「東京テレポート駅」B出口から徒歩3分
・入場方法:事前予約によるチケット制(空き状況次第では当日券もあり)
・料金:事前予約 大人(中学生以上) 1600円 子ども 900円 小学生未満 無料、当日券 大人(同) 1800円 子ども 1000円 小学生未満 無料 ※価格は税込

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