パリピからリア充へ? 初登院日の「国会正門前」が映し出す、政治家たちの七変化

時代ごとの価値観やライフスタイルは、街角や一般人にだけ映し出されるわけではありません。国の代表である議員にも当然、影響します。


選挙戦で、弱まるテレビの訴求力

 例えば、2010年の参院選は自民党から全国比例で女優の三原じゅん子さんが出馬し、見事に当選を果たしています。

多くの支援者に囲まれながら、記念撮影する松田公太議員(当時)支援者の白い服は、タリーズコーヒーの制服(画像:小川裕夫)

 一方選挙区から出馬する候補者は、地盤という観点から地域に密着した活動を続けてきた傾向が強くあります。2010年の参院選にみんなの党(当時)から東京選挙区で出馬した松田公太さんも、このときに初当選を飾りました。

 実業家の松田さんは若者に人気のタリーズコーヒーの創業者でもあり、選挙戦では若者を中心としたボランティアに支えられていました。そうした事情から、初登院日は若いスタッフと国会正門前に姿を現しました。そして、苦楽をともにしたスタッフたちと長時間にわたって記念撮影を楽しみました。

 その記念撮影に興じる雰囲気は堅苦しい政治の世界のそれとは程遠く、どちらかというと大学サークルに近いノリでした。当時はそうした言葉はありませんでしたが、いわば「パリピ」(パーティーピープルの略)という言葉がピッタリきます。

 2019年の参院選は、いわゆるタレント議員が楽に当選させてもらえなくなっています。

 立憲民主党から全国比例で出馬した元モーニング娘。の市井紗耶香さんは、その知名度から事前に当選が確実視されていました。しかし、惜しくも落選。これらは、テレビの訴求力が弱まっていることを物語る現象といえます。

 そして、テレビに替わって力を伸ばしてきたのが、インターネットです。

 今回の参院選では、れいわ新選組が台風の目と言われました。しかし、れいわ新選組は参院選3か月前に立ち上げたばかりで、政党要件を満たしていません。そのため、諸派として扱われました。

 諸派は、主要政党が一堂に会するテレビ番組の討論に呼ばれません。れいわ新選組はその話題性に反して、選挙中は空気のような存在でした。それでも、舩後(ふなご)靖彦さん、木村英子さんというふたりの当選者を出し、正式な政党になりました。

 当選者ふたりは重度障害者のため、介助者が必要です。ふたりの当選を受け、参議院は議場などをバリアフリー化。また、障害者を巡る介助制度の見直し議論も始まっています。

 そして、今回の初登院日の国会正門前には、それまでには見ることがなかった光景も目にできました。

時代のライフスタイルを映し出す「国会正門前」


【写真】今回の初登院日、朝8時の国会議事堂前の様子を見る?

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/08/190806_senkyo_03-150x150.jpg

おすすめ

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画