おばあちゃんの原宿「巣鴨」、実は若者の街だった! 首都圏の外食データから見えてくる新たな街の姿とは

外食市場に関する調査を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員 稲垣昌宏さんが「性別」と「年齢」を軸に、外食が盛んな首都圏エリアについて解説します。


平均年齢が最も若い街は、高田馬場

 次に、平均年齢で調べたランキングを見てみましょう。

 平均年齢の高いタウン1位は埼玉県の「上尾駅周辺」(平均48.2歳)、2位は神奈川県の「大船」(同47.4歳)、3位は「小岩・新小岩」(47.1歳)、4位は千葉県の「本八幡(市川含む)」(46.4歳)、5位は神奈川県の「藤沢・辻堂」(46.2歳)でした。郊外の住宅地が並んだ印象です。

 平均年齢の高い街、というと筆者は真っ先に巣鴨を思い出しましたが、結論から言うと「巣鴨(駒込含む)」は70タウン中63位と、むしろ“若者の街”であることが分かります。

多くの飲食店のほか、大学や病院、楽器店が立ち並ぶ「御茶ノ水」(画像:写真AC)

 本調査は夕食を記録しているため、巣鴨にやってくるお年寄りは夕食まで巣鴨に滞在していないことがわかります。むしろ、夕食市場は近隣に住むひとり暮らしの男子学生の影響が大きく、平均年齢を引き下げていると推察できます。

 では、逆に平均年齢の低い街を見ていきましょう。1位は「高田馬場」(36.5歳)。マンモス校である早稲田大学を筆頭に、学生の多さが平均年齢を引き下げていることは間違いありません。2位は千葉県の「舞浜」(38.5歳)、3位は同率で「池袋・大塚」と「渋谷・表参道(原宿含む)」(39.1歳)、5位に「新横浜」(40.4歳)となっています。

 外食は街ごとの客層に応じて、好まれそうな業態や価格帯の店が出店されるため、若者が集まる街には、若者に好まれる店が増えるなどの相乗効果で、ますます街の特徴が強まっていく傾向にあります。

 一方で慣れ親しんだ客層の中に身を置くと、落ち着きはしますが、外食の大事な要素である“非日常感“は薄れ、刺激が足りなく感じることもあるでしょう。

 ときには、居心地の良い街だけでなく、自分とは真逆の客層が集まるような街で外食するのも楽しいです。若い女性が遠方の横丁に出かけて、地元のおじさんと交流しているように、好奇心を持ってさまざまな街や人との交流を楽しみたいものですね。

●調査概要
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:20~69歳の男女、首都圏は東京都(一部除外)、神奈川県(一部除外)、埼玉県(県西の一部除外)、千葉県(県東、県南の一部除外)、茨城県の一部に在住(おおむね90分通勤圏)者が対象
調査対象:夕方以降で1日2軒までの外食・中食
調査期間:2017年4月~2018年3月までの毎月
有効回答数:首都圏月平均5743人、首都圏延べ外食数23万604件(各ウエイトバック後人・件数)


【写真】懐かしい、そしてなぜか落ち着く……都内にある路地裏の風景(10枚)

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