闇営業騒動から見る、芸能と政治の蜜月ぶり その背後に「情報都市・東京」の存在があった

一見無関係なように見える芸能界と政治の世界。しかし、実は切っても切り離せない関係にあると、フリーランスライターの小川裕夫さんは言います。吉本興業の闇営業問題で揺れる業界を別視点から覗いてみましょう。


芸能人は政治と無関係ではいられない

「永田町」は「国会」を意味する符牒(ふちょう。仲間だけに通用する言葉)ですが、都道府県や市区町村といった地方自治体も政治の一端を担っています。むしろ、地方自治体の方が私たちの暮らしに身近な政治を扱っており、そうした地方自治体も各所で芸能界と結びついています。

 例えば、さぬきうどんで有名な香川県は地場産品や観光地PRの一環として、架空の県「うどん県」を爆誕させました。そして、副知事に香川県三豊市出身の俳優・要潤さんと高松市出身の歌手・木内晶子さんが就任しています。

うどん県副知事の要潤さん(左)と木内晶子さん(右)が香川県のさぬきうどんやオリーブといった名産品をPR(画像:小川裕夫)

 少子化対策の一環から、近年は自治体が婚活パーティーを主催することも珍しくありません。東京都は婚活イベント“TOKYO縁結日”を開催し、エッセイストの犬山紙子さんと元プロレスラーの高田延彦さんが登壇。トークに花を咲かせました。

 福岡県北九州市は市制施行55周年を記念し、俳優の草刈正雄さんをアンバサダーに委嘱。市のPR活動に力を入れています。

 2011(平成23)年にアナログ放送は終了し、地上デジタル放送へと完全移行しました。電波を所管する総務省は事前から啓発活動に力を入れました。SMAP(当時)の草彅剛さんをPRキャラクターに抜擢し、各局の女性アナウンサーを地デジ推進大使に起用しています。

 移行前にもイベントを開催し、そこにはタレントの萩本欽一さん、俳優の高橋英樹さん、歌手の北島三郎さんなどが出席。世間の関心を高めることに一役買いました。

 ほかにも一日警察署長にアイドルが任命されたり、確定申告の時期にPRキャラクターに起用されたりと、政治と芸能が結びつく例は山ほどあります。

 また、純粋な芸能人ではありませんが、世間からの認知度や露出という点でテレビ局のアナウンサーも芸能人に匹敵する存在です。

 昨今、「芸能人が政治を語るな」という言説も目にします。しかし、芸能人も生きている以上は政治と無関係ではいられません。発言に政治性を帯びるのは自然なことです。むしろ、政治に対して無自覚な方が問題かもしれません。

地方イベントが東京で催行「ちぐはぐ」


【写真】9年前の草彅剛さん! 地デジ開始1年前、総務省の啓発イベントでのひとコマ。周りにいるのは各局の女子アナたち

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