池袋駅東口に「都内最大の映画館」がオープン 10フロア2443席、内部はいったいどうなってる?

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池袋駅東口に「都内最大の映画館」がオープン 10フロア2443席、内部はいったいどうなってる?

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若杉優貴

都市商業研究所

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7月19日にグランドオープンする複合商業ビル「キュープラザ池袋」内に、都内最大となる映画館が誕生します。いったいどのような作りになっているのでしょうか。

サンシャインシティ近くに「都内最大の映画館」

 再開発ラッシュの池袋駅東口に、都内最大となる映画館が誕生します。その名は「グランドシネマサンシャイン池袋」。同館はサンシャイン通りに7月19日(金)にグランドオープンする複合商業ビル「キュープラザ池袋」(豊島区東池袋)内に入っています。

間も無く開業を迎えるキュープラザ池袋(画像:都市商業研究所)



 キュープラザ池袋は、ボウリング場「ブランズウィックボーリング」などの跡地を再開発したもので、東急不動産(港区南青山)とシネマサンシャインを運営する佐々木興業(豊島区東池袋)が建設。東急グループの複合商業施設「キュープラザ」としては5館目となります。

 キュープラザ池袋の建物は地下2階、地上14階建てで、そのコンセプトは「ENTERTAINMENT PLAZA(エンターテイメント プラザ)」。豊島区は2016年に「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」をキャッチフレーズに「国際アート・カルチャー都市構想実現戦略」を策定しており、キュープラザもその一翼を担うものとして期待されています。

 都内最大の映画館となる「グランドシネマサンシャイン池袋」が出店するのはこのキュープラザの上層階で、4階から14階の10フロアにわたり、12スクリーン・2443席の規模。映画館内は5階にワッフル店「クラッパーズダイナー」、12階にイタリアンバル「バールパノーラマ」も出店します。

 館内全12スクリーンにRGBレーザープロジェクターを導入し、国内最大級のスクリーン「IMAXRレーザー/GTテクノロジー」シアター、270度のワイドスクリーンを備えた日本初となる体感型「4DXR with ScreenX」シアターを備えます。

 また、館内各所に国内の有名クリエイティブスタジオ「WOW」がプロデュースしたインスタレーション(芸術的な空間)を設置。4階のエントランスロビーには球体に映像を投影する「Light Sculpture(仮)」が、12階のホワイエ&ラウンジには「Motion Ceiling」と題した巨大なLEDビジョンによる天井画が設けられるということで、スクリーンのみならず内装も他のシネコンとは一味違ったものとなりそうです。

 なお、シネマサンシャイン池袋は7月12日(金)を以て長年の歴史に幕を下ろしました。

下層階はグルメスポットに

 このほか、キュープラザ下層階の店舗ゾーンには飲食店として、火鍋店「小肥羊(しゃおふぇいやん)」、ハンバーガー大手「バーガーキング」、ベーグルカフェ「AWESOME STORE & CAFE」、韓国のかき氷店「ソルビン」が「金澤濃厚中華そば神仙」とコラボした「ソルビン池袋」、ドイツ風ビアホール「シュマッツ・ビア・ダイニング」などの飲食店に加え、「セブン‐イレブン」、カフェ併設の「プラザカプコン」などが、屋上はこの地にあった「池袋バッティングセンター」が再出店します。

プラザカプコン池袋店のイメージ(画像:東急不動産)



 プラザカプコンも旗艦店のひとつとしてここでしか体験できない最新VRをはじめ、最新ゲーム機をランナップするほか、併設されるカプコンカフェでは開業時に、アクションゲーム「戦国BASARA」とコラボした「戦国BASARA バトルパーティー」が開催される予定で、こちらも注目されます。

 テナント一覧は、次のとおりです。

・池袋バッティングセンター
・グランドシネマサンシャイン
・バール パノーラマ
・クラッパーズダイナー
・プラサカプコン
・カプコンカフェ
・小肥羊
・EDW
・ソルビン
・タリーズコーヒー
・AWESOME STORE & CAFE
・バーガーキング
・セブン‐イレブン
・寿司和食 築地日本海
・焼肉ブラックホール
・シュマッツ・ビア・ダイニング

「ゴミゴミした街」と言われてきた池袋も、近年の「再開発ラッシュ」でその姿を大きく変えようとしています。

建設が進むハレザ池袋。キュープラザからもすぐ近く。写真手前の「中池袋公園」も一体整備中で開業が待たれる(画像:都市商業研究所)



 東口では「キュープラザ池袋」以外にも、旧豊島区役所・豊島公会堂跡地に建設中の複合商業施設「ハレザ池袋」のうち、「ホール棟」(B棟)が2019年秋に開業予定。このホール棟には、豊島公会堂の後継施設となる「東京建物ブリリアホール(豊島区立芸術文化劇場)」、ポニーキャニオンなどによるライブホール「harevutai(ハレブタイ)」などが入居。伝統芸能から「2.5次元」まで幅広い内容の公演が予定されており、隣接するアニメイト本店とのコラボレーションにも期待がかかります。

 また、かつてハレザの場所にあった豊島区役所の移転先である「としまエコミューゼタウン」(2015年開業)も東口の新スポットとして話題を呼んでおり、とくに10階「豊島の森」は緑豊かな展望庭園として人気を集めています。

 キュープラザを訪れた際にはこちらへも足を延ばして、「国際アート・カルチャー都市として生まれ変わる池袋駅東口」の姿を眺めてみてはどうでしょうか。

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