いまさら聞けない「カルピス」の由来。今年で誕生100周年、ロングセラーの秘密は「香り」にあった

2019年7月11日

ライフ
ULM編集部

2019年、誕生より100周年を迎えた国民的飲料「カルピス」。群雄割拠の清涼飲料市場において、なぜかくも長く愛され続けてきたのか。その理由に、奥深いカルピスの一面が潜んでいました。


世間を二分して話題となった、キャッチコピーとは?

 カルピスがブレイクしたきっかけのキャッチコピーは、1922(大正11)年の新聞広告で使った「初恋の味」でした。提案者は社員ではなく、三島氏が学んだ西本願寺文学寮(現・龍谷大学)の後輩。甘酸っぱく、微妙で優雅、純粋な味であったことからそうです。

 しかし、「初恋」という言葉を人前で堂々と口にすることが、まだはばかられた時代。三島氏は一旦は断るも、後輩の熱心な説得により最後は納得して使用します。これが賛否両論、世論を二分するほどの話題となり、結果的には世情にマッチして全国に広まるきっかけとなったのです。

包装紙が水玉模様になったワケ

 カルピスの包装紙が水玉に変わったのは、「初恋の味」のキャッチコピーを打ち出したのと同じ1922年。この時は、紺地に白い水玉模様でした。

一番最初の水玉の包装紙(画像:アサヒ飲料)

 これは、誕生した七夕(7月7日)にちなみ、天の川に輝く群星をイメージ。それを1949(昭和24)年、爽やかな味わいをより伝えるために、白地に紺の水玉模様に変更したそうです。これが狙い通り、カルピスのイメージとして定着しました。現在、100周年を記念して期間限定で、紺地に水玉の復刻デザインボトルが発売されています。

「カルピス菌」は二度と作ることができない?

 カルピスの製造に欠かせないものが、カルピス菌です。これは、乳酸菌と酵母の共生体で、さまざまな掛け合わせの試行錯誤によって生まれたそうです。国産の生乳から脂肪分を取り除いた脱脂乳にカルピス菌を加えると、1回目の発酵では乳酸菌の力でさわやかな酸味が生まれます。2回目の発酵で酵母の力で芳醇な香りが生まれます。最後に味を調えたら出来上がりです。

 1回目の発酵が終わった後、状態の良いものは一部保管され、次回の生産のスターターとして使われます。保管した前回の発酵乳を次の製造に使うこと(継ぎ足し)によって、誕生当時からのおいしさが損なわれることなく、製造できるのです。

 現代においても、カルピス菌は一度なくなると、二度と作れない恐れがあるとのこと。「似たような菌」では味が変わってしまう可能性があるため、唯一無二のものとして、大切に保管と取り扱いがなされているそうです。この100年、東京は戦禍や自然災害を被ってきましたが、そのなかでカルピス菌は社員によって懸命に守られてきたのです。

100年愛され続けた要因に「香り」あり


カルピスの懐かしきパッケージ(9枚)

画像ギャラリー

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