外食時、子どもにスマホを渡す親は「最悪」なの? 長嶋一茂さんの発言を考える
2019年7月7日
ライフテレビ番組で飛び出した、元プロ野球選手の長嶋一茂さんによる、外食時に「『子どもがうるさいからスマホを与えておけ』みたいな親は最悪だよ」発言は本当に正しいのでしょうか。3児のママライター・宮野茉莉子さんが、子育ての置かれた現状を通して持論を展開します。
「誰かもうひとりいれば」が叶わない
食事中の子どもに対して「静かにすること」を教えるのはしつけですし、正論です。しかし、教えれば「理解し始める」のは3~4歳頃で、本当の意味で理解するのはさらに先。教えれば「理解する」までには、それ相応の経験と成長が必要なのです。

実際、子どもにスマホを見せていても、「後ろめたい」「周りの目が痛い」「本当は見せたくない」と感じるママもいます。スマホの代わりに「誰かもうひとりいてくれれば」と思っても、それすら叶わないのが現代育児。パパも協力する必要はありますが、夫婦ともに疲れているケースも多いのです。
スマホにはデメリットもあればメリットもあり、一概悪いとは言えません。スマホから知識を得ることも多いため、大切なのは「スマホとの付き合い方」ではないでしょうか。子どもが依存せず、健康に影響が出ない範囲で、また、ママが後ろめたさを感じない程度の付き合い方を考えましょう。
漠然と見せるのでは不安も増大するので、スマホの「使用場面と時間」を決めましょう。ママが料理中に見せると決めたり、1日〇分と決めれば、スマホをだらだら見ずに済み、子どもの中でスマホの利用ルールが出来上がります。
絵本やオモチャ、お絵かきで対応する方法もあります。ただ外食は
1.注文を決める
2.食事を待つ
3.子どもに食事介助をする
4.親が食事をする
と、時間が長くなりがち。ということで、筆者は親がゆっくりご飯を食べている間、子どもにスマホを見せても問題ないと思っています。
スマホを見せないことで逆にストレスを感じるくらいなら、思い切ってスマホを見せて、ママにはリフレッシュしてほしい。罪悪感を感じるのであれば、時々見せればいいのです。
5歳、6歳、小学生……と年齢が上がってくれば、子どもはレストランで騒いではいけないことを理解し、徐々に待っていられるようになります。「外食中のスマホ」は永久に続くわけではないのです。
ギリギリになるまで我慢を溜め込み、頑張り過ぎる日本女性こそ、ストレス軽減のためにスマホを賢く使ってはいかがでしょうか。「ここでスマホを見せてでもリフレッシュしないと、毎日の育児で煮詰まってしまう」と自分を客観的に観察しないと、現代のワンオペ育児は辛すぎます。
子どもたちの時代は、スマホが存在して当たり前のものになります。子どもがスマホとうまく付き合えるよう、育児にうまく取り入れていきたいものです。
最後にひとつ。スマホを利用した子どもに「何を見たの?」と聞いたり、感想を聞くなどして、会話に繋げるのも楽しいですよ。
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