液体ミルクを使うことは「母親失格」? いまだ根強い批判、いったいなぜなのか

今春からの解禁されるも、「楽をするな」「母乳育児が一番だ」という批判的な意見がいまだに寄せられる「液体ミルク」。そんな現状に対して、自身も現在0歳児を子育て中のライター・秋山悠紀さんが自身の見解を述べます。


いつの時代も「ずるい」を向けたい人がいる

 そもそも、液体ミルクのパッケージに「母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です」と書かれているのは、消費者庁が記載を義務付けているためです。また医学的根拠から母乳育児を推進する専門家は、決してミルク育児をする人を批判したいわけではないでしょう。しかし、行政や専門家が「母乳は良い!」と言うほど、母乳が出ずに悩む女性の苦しみは助長されます。一方、一般の人が流布する“母乳神話”も彼女たちを苦しめるのです。

ママが液体ミルクを気軽に手に取れる日はいつなのか(画像:写真AC)

 筆者はこうした母乳神話の背景には、他者に対する「ずるい」という深層心理が働いているように感じます。自分は苦労しているのに、他人が苦労しないなんて許せない。誰かが楽をしたり楽しそうにしていたりする姿を見たくない。

 母乳育児をしてきた人は自分の経験や苦労を等しく他人にも求め、育児をしていない人は自分の仕事や人生における苦労を育児当事者に求める。強すぎる母乳神話には、そんな理不尽な構図があるのではないでしょうか。

 筆者は息子を出産時、母親から言われて愕然(がくぜん)としたことがあります。それは、「20数年前、あなたに紙おむつを使っていたら『布おむつを使わないのは愛情がない証拠。母親失格だ』と散々言われたのよ。布おむつは高価だったのもあるけど」という母自身のエピソード。おむつを使い捨てるなんて楽しているから母親失格だ、という論調は珍しくなかったそうです。

 いつの時代も、新しい考えや子育てを便利にする道具を「母親の愛情の度合い」と結びつけて批判する人は一定数います。そしてかつての母親たちが、そうしたわけのわからない“愛情計測人”の「謎理論」に屈することなく、胸を張ってきてくれたおかげで、今の紙おむつの便利さを私たちが受け取っているのでしょう。

母乳も粉ミルクも液体ミルクも愛情いっぱい


【データで詳しくなる】液体ミルクを使ってみたいママは8割も! 「ママたちの乳児用液体ミルクに関する意識調査」の結果

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2019/07/190702_milk_02-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画